英国、10年債発行で過去最高の140億ポンド調達の見通し-需要堅調

Helene Durand、Naomi Tajitsu

英国は10年物国債の発行で、過去最高となる140億ポンド(約2兆8000億円)を調達する見通しだ。10年債には巨額の注文があったという。

  事情に詳しい関係者によると、2035年10月償還のこの債券には、1400億ポンドを超える応札が集まった。利回りは同等期間の指標金利に対して8.25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上乗せとなる見通しで、ガイダンスの下限で価格設定される見込み。クーポンは4.75%。

  世界最大級の資産運用会社バンガードは、この取引で大口のポジションを取ったと明かした。

  バンガードの国際金利責任者アレス・クートニー氏は「英国の財政や最近の政治動向に対する懸念がある中でも、新発10年債には10倍以上の応募があった」と語った。

  財政面で課題を抱えるドイツやフランスと比べても、英国債は魅力的に映ると付け加えた。英国の10年債利回りは2日に上昇し、1月以来の高水準に近づいている。

  今回の10年債発行では、JPモルガンが主幹事を務め、そのほかHSBC、ロイズ、モルガン・スタンレー、ナットウエスト・マーケッツ、UBSが共同で引き受けた。

原題:UK to Raise Record £14 Billion of 10-Year Gilts Amid Huge Demand(抜粋)

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