トヨタ新型「アクア」登場! 精悍さアップな"エアロ"とは? オシャレ「ウッド調」内装にも注目! 新しくなった「モデリスタ」デザインの狙い
トヨタグループ会社のトヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)は、2025年9月1日にマイナーチェンジを実施した新型「アクア」に向けた新たな専用カスタマイズアイテムを発売しました。その狙いについて、TCDの開発担当デザイナーに話を聞きました。
柔らかさとシャープさを融合したカスタマイズアイテム
2025年9月1日に実施されたトヨタ「アクア」マイナーチェンジにあわせ、トヨタグループ会社のトヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)は、「MODELLISTA(モデリスタ)」ブランドの新たな専用カスタマイズアイテムを発売しました。
ベース車のデザイン変更にあわせ、イメージを一新したスタイリッシュなエアロパーツセットやアルミホイール、そしてオシャレなインテリア用アイテムなどが揃います。
開発の狙いについて、担当したTCDのデザイナーに話を聞きました。
アクアは、2011年12月に誕生したコンパクトカークラスのハイブリッドカーです。
2代目となる現行型は、2022年7月に誕生。最新のTNGA「GA-B」プラットフォームや、高出力な「バイポーラ型ニッケル水素電池」などを新採用し、初代を超える電動車らしい軽快で上質な走りと、高い環境性能の両立を図りました。
またデザインは、初代から受け継いだモノフォルムシルエットをさらに進化させ、よりスマートかつ動的なスタイリングに進化しています。
その後デビューから3年が経過し、今回アクアはマイナーチェンジを実施しました。
安全装備や運転支援機能などが最新の機能にアップデートされたいっぽうで、外観デザインも大きく変わっています。
フロントは、シュモクザメをイメージしたという最新の「ハンマーヘッドデザイン」を採用し、コの字型の左右ヘッドライトと、それをつなぐセンターランプ・ガーニッシュ、そしてバンパー形状などを一新させました。
これは、アクアの兄貴分といえるハイブリッドカー「プリウス」をはじめ、近年のトヨタ車に多く採用されている最新のフロントデザインのテイストです。このほかバックドアガーニッシュなどにも手が入っています。
このマイナーチェンジにあわせ、TCDはモデリスタの専用カスタマイズアイテムを発表しました。
モデリスタとは、イタリア語で「デザイナー」を意味します。
1997年のブランド誕生以来、カスタムコンプリートカー製作を皮切りに、カスタマイズパーツの自社デザイン・開発も実施。トヨタの新車発売と同時に、エアロパーツやアルミホイールなどさまざまなアイテムを展開し、優れたデザイン性や品質で定評を集めています。
今回の新型アクアにも、さっそく複数の新アイテムが用意されます。
なかでも、マイナーチェンジにあわせ新たなデザインが施された「モデリスタエアロパーツセット」と「17インチアルミホイールセット」、そして新たな「インテリアパネルセット」が注目されます。
デザインを担当したのは、TCDの白井 一総(しらい かずさ)さんです。
白井さんはこれまで、「カローラスポーツ」や「ランドクルーザー250」の国内向けモデリスタアイテムのほか、米国で行われるカスタムイベント「SEMAショー2024」に参考出品したランドクルーザー250のコンセプトモデル「MODELLISTA OVERLAND Vision Concept」など、数々のカスタムデザインを手がけてきました。
なかでも、MODELLISTA OVERLAND Visionは、ベース車の機能美をより力強く際立たせ、モデリスタらしい個性にあふれたタフなスタイルにまとめられていました。
しかし今回の新型アクアは、そうした世界観とはまた少し異なると白井さんは説明します。
「モデリスタというと、けっこうトガったデザインという印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、今はブランド全体でより上質なイメージのスタイルを目指してデザインをおこなっています。
また2代目アクアの主なユーザー層は主に40代から50代の方が占めていて、ご夫婦で乗られるケースも多いです。
そうしたオトナのユーザーに向け、新型アクアでは『Glamorous Sharpness(グラマラス シャープネス)』をデザインテーマに掲げました」
新たに造形されたフロントスポイラーは非常に自然な佇まいで、後付けしたような違和感は一切なく馴染んでいます。
白井さんは「アクアのいち上級グレードのようなイメージでデザインした」といいます。
「アクアは、コロンとしていて丸みを帯びた柔らかいフォルムが基本的な造形ですが、今回フロントがハンマーヘッドに変わったことで、シャープなエッジ感が加わりました。
この“硬い”“柔らかい”のコントラストが生み出す上質感が新型アクアのテーマといえます。
これを踏まえ、ベース車はフロントの下部が真っ黒なデザインなので、シャープなスポイラーにボディ色を左右へ通すことで(見た目の)重心がグッと下がり、ワイド&ローな佇まいになりました」
左右下部のLEDが矢印のような形状で発光するあたりも、先進性やシャープネスの表現だといいます。
いっぽうで「グラマラス」な部分はどこなのでしょうか。
「正面からサイドに伸びる“ほっぺた”のような部分の面や、ベース車にもある上からつながるおおらかな面をしっかり拾って、柔らかさも表現しています」
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