話題株ピックアップ【夕刊】(3):コンヴァノ、アドテスト、エリアリンク

コンヴァノ <日足> 「株探」多機能チャートより
■コンヴァノ <6574>  248円  -41 円 (-14.2%)  本日終値  コンヴァノ<6574>は大幅続落。東京証券取引所が9月1日から、同社株の信用取引による新規の売り付けと買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られた。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分と非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にすると発表した。

■アドバンテスト <6857>  10,750円  -925 円 (-7.9%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置大手が大きく売り優勢に傾いている。前週末の米国株市場ではハイテク株を中心に値を下げる銘柄が増えており、エヌビディア<NVDA>が3.3%安で3日続落するなど半導体セクターへの売り圧力が強まった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6日ぶりに大幅反落となったことで、きょうの東京市場でも同関連株には逆風が強い。AI半導体関連株については日米ともにここ急速に水準を切り上げてきた反動もあって、目先はバリューエーション調整の動きが意識されている。

■エリアリンク <8914>  2,381円  -171 円 (-6.7%)  本日終値

 エリアリンク<8914>が反落。8月29日の取引終了後、大株主で代表取締役会長である林尚道氏による95万株の売り出しとオーバーアロットメントによる14万2000株を上限とする売り出しを行うと発表しており、短期的な需給悪化への警戒感が働いたようだ。浮動株比率の向上を図るのが狙いで、売出価格は9月8日から10日までのいずれかの日に決定される。同時に、10月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表した。投資単位の金額を引き下げ、株式数の増加により株式の流動性を高めることで、投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図るのが狙い。

■ザ・パック <3950>  1,149円  -33 円 (-2.8%)  本日終値

 ザ・パック<3950>は3日続落。同社は前週末8月29日の取引終了後、丸紅<8002>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行など既存株主による合計372万400株の売り出しと、上限55万8000株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表しており、需給悪化を嫌気した売りが膨らんだ。売り出し価格は9月8日から10日までのいずれかの日に決める。株式売却の意向を確認した株主に円滑な売却機会を提供しつつ、浮動株比率の向上と株主層の拡大を通じ、中長期的な企業価値を高めることを目指す。

■パナHD <6752>  1,479円  -36 円 (-2.4%)  本日終値

 パナソニック ホールディングス<6752>が3日続落。8月29日の取引終了後、未定としていた26年3月期の配当予想を中間・期末各20円の年40円にすると発表。前期は中間20円・期末28円の年48円だったことから、前期比8円減配になることが嫌気された。

■アールビバン <7523>  1,403円  +300 円 (+27.2%) ストップ高   本日終値

 アールビバン<7523>がストップ高。前週末8月29日の取引終了後、同社の会長兼社長が代表者であるOrsay(東京都品川区)がアールビバンに対し、非公開化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。MBO(経営陣が参加する買収)の一環で、TOB価格は1株1670円。アールビバンの株価はこれにサヤ寄せする動きをみせた。買付予定数の下限は298万7200株(所有割合32.80%)で、上限は設定していない。買付期間は9月1日から10月15日まで。TOBが成立した場合、アールビバンは所定の手続きを経て上場廃止となる予定。アールビバンはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。東証は8月29日付で、アールビバンを監理銘柄(確認中)に指定した。

■abc <8783>  442円  +80 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値

 abc<8783>がストップ高。同社は前週末29日の取引終了後、暗号資産のボラティリティを監視し急激な値動きがあった時はアラートを発信するシステム「Vixサービス」を9月中旬から提供すると発表しており、手掛かり視された。連結業績に与える影響は軽微とした。LBankに上場しているAGF Tokenのボラティリティを監視する。GYAN BLUEやWOWBITなども順次対象に追加していく予定だ。なお、同社は9月1日付でGFAからabcに商号を変更した。

■BTM <5247>  1,002円  +150 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値

 BTM<5247>がストップ高。同社は前週末8月29日の取引終了後、さくらインターネット<3778>とセールスパートナー契約を締結したと発表しており、好感した買いが集まった。さくらネットは自社運営の国内データセンターからクラウドサービスを含む各種事業を展開。パートナーネットワークの拡大を進めている。BTMは顧客へのクラウドの選択肢を増やし、最適なソリューションの提供を図る。

■ソーシャルワイヤー <3929>  291円  +39 円 (+15.5%)  本日終値

 ソーシャルワイヤー<3929>が続急伸し年初来高値を更新した。8月29日の取引終了後、美容、化粧品領域に特化したインフルエンサーマーケティング支援事業を展開するiHack(東京都千代田区)の全株式を9月3日付で取得し子会社化すると発表しており、これを好感した買いが流入した。今回の子会社化は、インフルエンサーPR領域の大幅拡大と複合的なデジタルPRの提供体制の構築を目指したもの。取得価額は8億800万円。なお、26年3月期業績予想への影響は精査中としている。 ●ストップ高銘柄

 Defコン <4833>  306円  +80 円 (+35.4%) ストップ高   本日終値

 エス・サイエンス <5721>  243円  +50 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値  クボテック <7709>  247円  +50 円 (+25.4%) ストップ高   本日終値  昭和パックス <3954>  3,090円  +500 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値  セイファート <9213>  1,090円  +150 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値  など、11銘柄 ●ストップ安銘柄

 トリケミカル研究所 <4369>  2,570円  -700 円 (-21.4%) ストップ安   本日終値

 以上、1銘柄 株探ニュース

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