改造マシマシのコペンオーナーになれる!『首都高バトル』をプレイしながら“本物のコペン”で高速道路を走ってみた
ダイハツ・コペン。軽の2シーターカブリオレ(という表現も古いのですが)として異彩を放つコンセプト、そしてターボ付きのパワフルな走行で、多くの人を虜にしています。
そんなコペンは、2026年8月で生産を終了するというアナウンスが先日ダイハツからあったばかり。現行の2代目(LA400K型)の生産開始から12年、初代(L880K型)の生産開始まで遡ると実に24年の歴史になります。
僕らのコペンが過去のものになってしまうのか……と思いきや、なんでもダイハツは将来の後継モデルの可能性を示唆する発表もしており、3代目の開発に向けた準備をしている……かもしれない!?
コペンの復活を心から願いつつ、今回は9月25日にフルリリース版を投入した『首都高バトル』をプレイしながら、コペンの「走り」について語りたいと思います。
C1を爆走だ!
さて、『首都高バトル』には様々な車が登場しています。その中にはコペンの姿も。これは「コペン セロ」、つまりLA440K型です。
残念ながら、ゲーム開始直後からこのコペンに乗れるわけではありません。本作での愛車の増やし方は、他の車で首都高レースをしてお金(CP)を貯め、ディーラーで車を購入するという流れです。というわけで、まずは最初に購入できるマツダ・NDロードスターでお金を稼ぎましょう。
本物の首都高でレースなんてすると、もちろん警察に捕まってしまいます。したがって、ゲームの舞台はあくまでも「架空の東京」。それでも現実の東京と景色はそっくりで、しかし抱えている背景は異なります。
首都高速都心環状線(C1)をフルアクセルでぶっ飛ばす、などというのはまさにゲームの中でしかできません!
静岡市在住の筆者は、車かバイクで上京する時は高確率でC1を通ります。東名道から首都高3号渋谷線に入り、渋谷、谷町JCTを経るルートです。ここに来ると「ああ、東京にやって来たんだな」という気持ちが一段と強くなるのはなぜでしょうか。東京タワーとか、スカイツリーとか、そういう建造物を見ても湧いてこない不思議な感情が、C1を走ると一気に湧いてきます。
C1の制限速度は時速50km。しかし、1990年代後半から2000年代前半の「C1アタック全盛期」の頃は、時速300kmで谷町JCTから霞が関まで駆け抜けた車もあったとか。筆者がそれをやったら、翌々日には地元のカトリック教会で葬儀が行われていることでしょう。
実際の初代コペンVS画面の向こうの2代目コペン
さて、お金稼ぎも順調に進み、筆者は念願のコペンを購入することができました。
それなりに長時間プレイしたので、購入直後の喜びはなかなかのもの。早速走らせてみましょう!
通りすがりの車にパッシングし、煽り……もとい、競争を提案します。相手が挑戦を受ければ、バトル開始です。
コペンは初代、2代目共にターボ車。アクセルをベタ踏みすると、タービンが音を立てて回転します(タービンにダメージを与えかねない走り方ですが)。
見よ、この加速力! ……と言いたいところですが、全くチューンをしていない状態では、時速120kmほどで青息吐息。あ、あれ? LA400Kって、こんなもんなの?
筆者は初代L880Kコペンを、実際に所有しています。このコペンは、Game*Sparkで今までに何度も登場しました。
それらの記事でも言及したように、ときにはタービンブローしたり、またあるときにはブレーキランプが消えなかったり……と、いろいろと手のかかる中古車です。
ですが、故障しながらも走力は同乗者の顔が真っ青になってしまうほど。最近タービンを新しくしたこともあり、とんでもない加速力を発揮します。
こまめに速度計に目をやらないと、危険なくらいです。で、そんな筆者の初代コペンに比べると、画面の向こうの2代目コペンはどうも鈍重というか……。
新東名道を走ってみよう!
その検証も兼ねて、筆者はコペンに乗って新東名道を走ってみることにしました。
とはいっても、筆者の自宅から新東名道の新静岡ICまでは目と鼻の先。東京へ行く際は、必ずこの道を通ります。
そして、新東名道は制限速度が時速120kmということを忘れてはいけません。C1よりも遥かに速いスピードでかっ飛ばせる!
もちろん、この時速120kmというのは、一番右の追い越し車線で一時的に出せる速度。このまま東京までずっと時速120kmというわけにはいきませんし、ましてやレースなんてもってのほか。筆者は安全運転第一を心がけ、助手に撮影してもらうことにしました。
読者の皆様には、画像から初代コペンの加速力を感じ取っていただければ幸いです。
いやー、やっぱり爽快! ツインスクロールターボなので、低回転域からトルクがマシマシです!
やっぱりコイツは、時速120kmで音を上げるようなやつじゃないんです!
この走りを経験してしまうと、『首都高バトル』の2代目コペンにどうしても疑問を感じてしまいます。いくら初代とエンジンが異なるとはいえ、「ちょっとこれは……」という具合です。
さらにお金稼ぎをしてチューンをしたところ、レベル2のパワーユニットを導入してからようやく「あっ、確かにコペンっぽい!」という感じになりました。
コペンの「育て甲斐」
とりあえず、筆者がプレイしたのはここまで。今後はもっとやり込んで、2代目コペンにガッツリ改造を加える予定です。
リアル世界にも、コペンにマシマシチューンを施すオーナーが存在します。さすがに筆者はそこまでやる勇気も資力もないのですが、ともかくこのコペンという車は、初代も2代目も「育て甲斐」に溢れているものであるということは間違いありません。
そんな「改造コペン」のオーナーになれる『首都高バトル』は、PC(Steam)にて配信中。2025年後半を彩る良作です!