Google One(グーグル・ワン)はいらない?料金・メリットや特典を数年使ってレビュー
Google One料金プランは、無料プラン、ベーシックプラン、スタンダードプラン、プレミアムプラン、Google AI Proプラン、プレミアムプラン(4段階)、Google AI Ultraプランの10通りです。 仕事ではなくプライベートで利用する場合、ベーシック、スタンダードあたりが現実的な選択肢となってくるでしょう。
先に紹介した料金プランのうち、筆者は実際に2022年7月4日よりGoogle One(グーグル・ワン)のプレミアムプランに加入しています。 実際にGoogle Oneを使用している感想としては「筆者はスタンダードプランの月額とサービス内容に満足しているが、必ずしも万人に必要なサービスではない」というものです。 ■実際のストレージ使用状況 「Google Oneは必ずしも万人に必要ではない」と考える理由は、実際にサービスを1年間使用してのストレージの使用状況です。
筆者は毎日GoogleドライブもGmailもヘビーに利用しており、Androidスマホで撮影した写真はGoogleフォトでバックアップもしています。それでも保存容量としては200GB中、約30GBです。 今後もGoogleドライブは継続的にヘビーに利用する予定があるため、筆者自身はスタンダードプランへの加入に満足しています。一方で「案外、200GBも使わないものだ」というのも事実で、たとえば筆者のように「30GBしか使っていない」方であれば、使わない画像やファイルをUSBメモリなどに移せば十分という面もあります。 ■特典機能の活用度 以前、Google Oneのプレミアムプランでは、ダークウェブのモニタリング、デバイスのVPN保護などが利用できましたが、現在の特典は最大5人までのユーザーとのメンバーシップ共有が可能です。 2024年6月10日に「Google One VPN」が終了したタイミングでは特に物議を醸し、解約した人も少なくなかったと思われます。 また、筆者は他のユーザーともメンバーシップ共有をしていないため、実質的に受けている特典はない。一方、Google AI Pro以上であれば、Geminiの高性能機能を使えるため、「ストレージを増やしつつ、Geminiを使いたい」場合には十分特典を受けることができるでしょう。 ■コストパフォーマンス評価 Google Oneは2025年3月21日に値上げを行っています。月額料金では、ベーシックの場合は250円から290円。スタンダードの場合は380円から440円。プレミアムの場合は1,300円から1,450円となっています。 筆者の場合は月60円の値上げとはいえ、「Google One VPN」が終了し、実質的に使っている特典がなくなってしまったことを考えると、ステルス値上げを受けたような気分になった。 さらにサブスクリプションサービスは今後も突然値上げしないとも限らず、この点も「万人におすすめするものではない」と感じる理由です。
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Google Oneのメリットとデメリットをあらためてご紹介します。 ■メリット一覧 Googleフォトはかつて容量無制限のサービスでしたが、2021年6月1日から最大15GBに制限されました。それ以上保存する場合はGoogle Oneを利用する必要があります。
容量を気にせず、好きなときに好きなだけ写真を撮れるというのは大きなメリットです。なお、写真サイズにもよりますが、15GBで保存できる写真の枚数は約7,500枚ほど。多く見えますが、容量が多いと数年分の写真が保存でき、思い出を振り返るときにも便利です。 また筆者は利用していないものの、ストレージを人と共有できるのもメリットでしょう。たとえば2人暮らしの場合、どちらかがスタンダードプランに登録すれば、ひとり月220円で100GBずつのストレージを共有できることになり、それぞれがベーシックプランに加入するよりもお得です。 ■デメリット・注意点 Google Oneのデメリットは、データ保存をする場合はGoogle系サービスを介する必要があること。つまり、Google Oneに保存したデータは、GoogleフォトやGoogleドライブなどのアプリやウェブサイトからしかアクセスできません。 たとえば、DropboxやOneDriveなどの他社のクラウドストレージサービスでは、ファイルエクスプローラーなどから直接ファイルにアクセスしたり、編集したりできますが、Google Oneはそれが不可。また、Google Oneに保存した写真や動画は、他のアプリやSNSに投稿したり共有したりする際にも、一度Googleフォトなどに移動してから行わなければなりません。 ■iCloudとどっちを選べばいい? Google One以外にも、クラウド上にデータを保存できるサービスはあります。たとえば、iCloudです。iCloudもGoogle Oneと同じように、写真などのデータをクラウド上に保存できます。しかし、Google OneとiCloud、どちらを選べばいいのかわからないという人もいるでしょう。 そもそもiCloudは、Appleが提供しているクラウドサービスのため、iPhoneやiPad、Macユーザーが利用できるサービスとなっています。 iCloudにサインアップすると5GBの無料ストレージが使え、さらにストレージを増やしたり、特典機能を使いたい場合は、有料のiCloud+にアップグレードできます。一方、Googleフォトは15GB以上のデータを保存する場合は有料になります。iCloudとGoogle Oneではサービス内容はほぼ同じですが、iCloudではiPhone内にあるデータをすべてバックアップできるため、iPhoneユーザーには、Google Oneよりも、iCloudの方が良いと言えます。 また、AndroidではiCloudは利用できないため、必然的にGoogle Oneになります。このように、iCloudとGoogle Oneは、自分が利用している端末に合わせて選択するようにしよう。