リヴァプールとの一戦は交代枠14人。 メンバー登録される25人全員がピッチに立つ見込み [リヴァプールFC戦プレビュー]

若い力の台頭も楽しみのひとつ

明日はプレミアリーグ24-25シーズンの覇者であるリヴァプールと対戦できる貴重な機会になる。試合に向けて大島秀夫監督は「とにかく思い切って楽しんでもらえればと思う。戦術どうこうよりも、サッカー人として世界トップのサッカーに触れられる経験値が大事で重要」と明るく前向きに話した。

対リヴァプールに目を輝かせたのはトップ下で先発濃厚の天野純だ。

「本番ではないので自分を試してみるというところで最初からエナジーをかけてやってみようと思っている。強度はJリーグにないものを体感できると思う。自分たちを鍛える意味でも良い機会だし、これを基準にできたらJリーグでもこれから巻き返せると思う」

ピッチに立つ全員がフルスロットルでぶつかり、世界最高峰のチームと選手を相手に何ができるか。成功も失敗もすべてが血肉となるのだから「まず自分がどのレベルなのかを知る良い機会」(加藤蓮)である。

大島監督曰く、中断期間明けの東京ヴェルディ戦を過度に意識することはない。ただ現有戦力の見極めを行うのに試合形式は格好のシチュエーションと言える。先の名古屋グランパス戦では谷村海那が最高のデビューを飾ったが、明日はディーン・デイビッドやユーリ・アラウージョがお披露目になるはず。

加入から3週間前後を日本とマリノスで過ごし、彼らがどこまでチームにフィットしているのか。「いろいろな組み合わせや新加入選手の見極め、現状でのコンディションや戦術理解を見たい」(大島)ゲームになる。

負傷明けの選手では諏訪間幸成あたりに出場機会が訪れそう。センターバックの争いに食い込むために、重要なプレー機会になる。あるいはGK木村凌也もこのタイミングで試合出場の権利を得るかもしれない。大島監督は起用について明言こそ避けたが「能力の高いGKだと思っているし、期待しています」とニヤリ。

8月以降の戦いを見据えて、若い力の台頭も楽しみのひとつだ。

ディーンやユーリは途中出場が有力

明日の試合に向けて普段のリーグ戦と違ったのは、試合前日の練習がフル公開されたこと。公式戦ではないのでセットプレー練習などは行わなかったものの、フォーメーション練習やハーフコートでの11対11などを高い強度で実施した。

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