パランティア株急落、業績が過大な投資家期待に応えられず
Lizette Chapman
- 通期売上高予想を上方修正-AIソフトウエア需要は急増中と説明
- 最近AIブームに乗り株価が急上昇、投資家の間で懸念する声もある
米ソフトウエア開発会社パランティア・テクノロジーズの株価が5日、引け後の時間外取引で一時約8%下落した。今年に入りS&P500種株価指数の上昇をけん引してきたが、業績が投資家の過大な期待に応えられなかった。
もっとも同社は人工知能(AI)ソフトウエア需要が「猛烈な勢い」で急増していると説明。2025年通期の売上高予想を約39億ドル(約5600億円)と、従来の約37億5000万ドルから上方修正した。これは前年比36%増に相当する。
資産家ピーター・ティール氏が共同で設立したパランティアは、米軍や情報機関との協力で知られるが、政府や民間企業向けにデータ分析ツールも販売する。最近はAIブームに乗り、株価が急上昇しており、投資家の間では懸念する声もある。予想利益に基づく株価収益率(PER)は最近では200倍超と、ナスダック100指数の構成銘柄で最も割高な銘柄になった。
同社の成長は米国で堅調だったが、海外事業の低調な需要が、一部アナリストの懸念材料となっている。海外事業はパランティア全体の3分の1弱を占める。
ブルームバーグの集計データによると、1-3月期売上高は39%増の8億8400万ドルで、アナリスト予想平均8億6300万ドルを上回った。一部項目を除いた1株利益は13セントで、市場予想と一致した。
原題:Palantir Sales Forecast Falls Short of Wall Street’s Hopes (1)(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE