C大阪新エースFWハットンが2戦連発弾!! 愛する妻の乳がん完治に涙「一生忘れない日になる」
[5.11 J1第16節 C大阪 1-0 横浜FM ヨドコウ]
セレッソ大阪は前半24分、セカンドボールを拾ったMF喜田陽を起点にショートカウンターを仕掛けると、FWルーカス・フェルナンデスのラストパスをFWラファエル・ハットンが沈めて先制点を奪った。新エースのハットンは前節・神戸戦(◯3-1)に続く2試合連続ゴールで今季6点目。チームはその後リードを守り切ったため、これが3連勝に導く決勝点となった。
試合後には涙も浮かべていたハットンだが、このゴールは「一生忘れない日になる」というほどの格別な価値があったという。 かつて2015年に新潟でもプレーした経験を持つハットンは今季、ブラジルのバイーアからの期限付き移籍でC大阪に加入。来日当初は妻のパウラさん、愛娘のラウラさんを母国に残し、単身で生活をしていた。その理由はパウラさんが乳がんの治療を行っていたためだった。 「大変な時期だった。日本に来日して、まだ彼女も治療中だったので彼女も不安になっていたし、不安にさせてしまったと思う。自分も一人で日本に来るということは大変だった。でも奥さんががんの治療で戦っていることを思うと、自分もなんとか頑張らないといけない、弱い姿を見せてはいけないという気持ちが自分の励みになった」 そんな大変な時期を過ごしていたハットンだが、妻の存在も励みにここまでJ1リーグ戦全試合に出場し、前節までにチームトップの5ゴールを記録。そしてこのたび、パウラさんの乳がんの完治が確認され、無事に日本で共に生活できるようになったのだという。 実はこの試合が妻と娘がスタジアムに訪れた初めての試合だった。「間違いなく自分にとって大きなモチベーションになり、プラスのエネルギーになっている」。妻と娘の存在をさらなる力にし、2試合連続ゴールを記録したハットン。試合後には「初めての試合で得点を取れたということで特別な1日になった。一生忘れない日になる」と照れ笑いを浮かべ、「3連勝できたことでさらに喜びの大きな1日になった」と喜びを語った。 (取材・文 竹内達也)●2025シーズンJリーグ特集▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がポッドキャストで配信中