基礎科学とクワガタムシの研究と「『社会の役に立つ』ってなんでしょうか?」
(上記Yahoo!ニュース記事より引用。強調は編者)国立大学は独立法人化されて以降、国からの交付金が減り、資金の確保が大きな課題となっています。後藤さんの場合、2024年度、600万円ほどあった研究費が、2025年度は100万円くらいまで減少。壊れた実験設備もいまは放置されたままです。
この状況を打破しようと後藤さんらが頼ったのがクラウドファンディング。実験の設備や薬品の購入などを目的に、2月20日までに200万円を集めたいとしています。
(元URLから記事が展開できないため一部を引用)
クワガタムシの「カッコ良さ」の源を解明したい!
あなたが研究を通して成し遂げたいことはなんですか?
私が研究を通して成し遂げたいことは、クワガタの「カッコ良さ」の源に迫ることです!日本人なら誰しもが知っているメジャー昆虫であるクワガタですが、実験生物学的にはあまり研究が行われてきませんでした。クワガタのシンボルといえば、オスだけで大きく発達する大顎です。(中略)
では、どのような仕組みで大顎が大きく発達するのか? なぜメスでは発達せずオスだけでその仕組みが機能するのか? どんな仕組みで種ごとに多様な形態となっているのか? これらはほとんどわかっていません。こうしたクワガタの大顎にまつわる謎を研究を通して解き明かし、そのカッコよさの源に迫りたいと考えています!
(中略)
研究費サポートのお願い
私は、自然界を見渡した時に「なぜ?」「なんで?」湧き上がる疑問と、その答えを「知りたい」という欲求、その両方が大事にされる世界を夢見ています。
(中略)
私たちが行うクワガタの研究の成果を通して、研究活動の面白さを伝えることで、多くの人々(私の場合は、クワガタが好きな子どもたち)に、このような気持ちを持って欲しいし、それを大事に育てて欲しい、そう思いながら研究をしています。