スイッチ2やプレステの脅威となりうる新ゲーム機が登場。Steam Machineに勝算はあるのか?
■ライト層に響きそうな新しいゲーム機 Steam Machineはビデオゲームを遊ぶための機械なので、ゲーム機と言っても大きな間違いではないだろう。ただ、小型のPCと表現したほうが正確である。 PCとしてはかなり小さい。サイズとしては約6インチ(160mm)の立方体で、小さめのキャベツ程度となっている。テレビの前に置ける家庭用据え置き機くらいの存在感と考えていいだろう。 デスクトップPCを置くのは難しくとも、このSteam Machineならかなりハードルは低くなる。4K出力にも対応しているためリビングのテレビを活用できる。
近年は「Steam Deck」という携帯型PCが人気を博しており、「PCを利用することは難しいが、Steamのゲームを遊びたい」ユーザーを集めることにいくらか成功しているようだ。 Steam Machineも同様に、ライト層がSteamを利用しやすくなるハードといえるだろう。安価にPC向けゲームを遊べる機器としては十分にアリといえる。 ■スイッチ2やプレステ5に“価格”で勝てるか もちろん、Steam Machineにも懸念点はある。現時点では価格が明らかになっていないが、Nintendo Switch 2やPlayStation 5ほど安くならないのではないかと予想されている。
Nintendo Switch 2は国内版で4万9980円(税込)、PlayStation 5もデジタルエディションを2025年11月21日から値下げして5万5000円(税込)に変更する。これらは5万〜6万円の範囲に収まるわけだが、Steam Machineはそこまで値下げできるかあやしい。 ましてやNintendo Switch 2もPlayStation 5もリージョンロック(特定の国でしか利用できない仕様)をすることによって、日本国内向けの特別価格にしているわけだ。これらと競うのは容易ではないだろう。