Appleのティム・クックCEOがiPhone Airのバッテリー寿命についてCorningのガラス工場で語る
Appleのティム・クックCEOが、iPhoneのカバーガラスを製造する世界最大級のガラス製品メーカーCorningの工場を訪れるインタビュー動画が公開されました。クックCEOは超薄型のiPhone Airはバッテリー寿命が短いのではないかと質問を投げかけられています。
Tim Cook addresses iPhone Air battery life in new interview - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2025/09/12/tim-cook-iphone-air-battery-interview/ 2025年9月12日、アメリカのニュース専門放送局であるCNBCがAppleのティム・クックCEOとアメリカ・ケンタッキー州ハロッズバーグにあるCorningのガラス工場を訪問し、クックCEOに最新のiPhone 17シリーズなどについて質問する動画を公開しました。クックCEOがCorningのガラス工場を訪問した理由は、CorningがAppleにとって非常に重要なサプライチェーンのひとつであるためです。近年、AppleはCorningのではなく独自開発のCeramic Shieldというディスプレイカバーガラスの採用を進めていますが、このCeramic ShieldもAppleがCorningと共同開発したものであり、製造もCorningが担当しています。動画は2本あり、1本目はクックCEOとCNBCの人気司会者であるジム・クレイマー氏が語りながら、iPhone 17シリーズやAirPods Pro 3の新機能を宣伝するというものです。
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動画の中でクックCEOは、AppleとCorningのパートナーシップが15年以上にわたって続いており、訪問したハロッズバーグの工場から生まれる技術が世界中で販売されているApple製品に使われていることを強調。さらに、Corningのハロッズバーグ工場がAppleによるアメリカの製造業への6000億ドル超の投資の一環であることもアピールしています。なお、Appleによるとこの投資でiPhoneに使用される強化ガラスは100%アメリカ製になるとのことです。なお、ハロッズバーグ工場では数千人の労働者が働いているそうで、Appleは地域社会への貢献もアピールしています。
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このインタビューの中で、クックCEOはiPhone Airを「プロ性能を持った、小型モデル」と表現。つまり、Proモデルを利用してきたユーザーでも満足できるモデル設計になっていると主張しています。さらに、クレイマー氏から「バッテリー寿命が短くなっているのでは」と質問されたところ、クックCEOは「バッテリー寿命は素晴らしく、ユーザーも気に入ってくれることでしょう」と語りました。
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加えて、iPhone AirではeSIMのみを採用することでSIMカードスロットを格納するためのスペースを、バッテリー容量に回すことができたとアピールしています。なお、iPhone AirだけでなくiPhone 17 ProでもeSIMモデルではSIMカードスロット搭載モデルと比較してバッテリー容量がわずかに増加しています。
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もう1本のインタビュー動画では、クックCEOとクレイマー氏、さらにCorningのウェンデル・ウィークスCEOが、AppleのCorningへの投資について語りました。
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クレイマー氏が「アメリカでは製造は高すぎる」という固定概念があると指摘したところ、ウィークスCEOは1950年代からCorningの工場があり、地域に根差していることをアピール。中には親子三世代にわたってCorningの工場で働いているという人もいるそうです。Corningは17年前にハロッズバーグ工場で最初のGorilla Glassを製造したそうで、きっかけはスティーブ・ジョブズからの電話だったことを明かしています。 CorningはAppleからの投資を受け、ハロッズバーグ工場の規模を3倍に拡張する予定です。これにより、iPhoneおよびApple Watchで使用されるすべてのガラスをハロッズバーグ工場で生産することが可能になるとのこと。クレイマー氏は「アメリカでものづくりはできないという固定観念を打ち破る大規模なシフト」とAppleの投資を称賛しています。 クックCEOはiPhone Airで初めて背面にも採用された独自カバーガラスのCeramic Shieldについて、「AppleとCorningのチームが共同で取り組んだため可能になったイノベーション」であることを強調しています。
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