話題株ピックアップ【夕刊】(3):Hmcomm、スマサポ、美濃窯

Hmcomm <日足> 「株探」多機能チャートより
■Hmcomm <265A>  911円  +150 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値  Hmcomm<265A>は急騰。17日取引終了後、滋賀県守山市が公募した「官民連携プロジェクトサポート事業」で、同社が提案した「衛星データ×FAST-D漏水検知システム」が採択されたと発表。これが材料視された。市内の水道インフラの老朽化対策として、漏水を検知する実証実験を実施する。衛星データや地理空間情報から事前に抽出した漏水の可能性が高いエリアに対し、同社が開発した異音検知AIソリューション「FAST-D」を用いて地中からの漏水音を収集し、これを解析して漏水兆候の有無や優先対応エリアの特定などを行う。この実証で得られた知見をもとに他の自治体への横展開を目指す。

■スマサポ <9342>  1,138円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

 スマサポ<9342>がストップ高。17日の取引終了後に、25年9月末日時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これを好感した買いが流入した。毎年9月末日及び3月末日時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に、保有株数300株以上600株未満でQUOカード2000円分(年間4000円分)、保有株数600株以上で同8000円分(年間1万6000円分)を贈呈する。

■美濃窯業 <5356>  1,139円  +132 円 (+13.1%)  本日終値

 美濃窯業<5356>が続急伸し年初来高値を更新している。きょう朝放送のBSテレビ東京系報道・情報番組「日経モーニングプラスFT」の「それいけマネー編集長」のコーナーで紹介されたことが好材料視されたようだ。「銘柄選びに生かせるIR資料」のテーマで、セメント向け耐火物でトップクラスであることや配当利回りの高さや、低PBRであることなどが紹介された。

■デジタルプラス <3691>  1,139円  +75 円 (+7.1%)  本日終値

 デジタルプラス<3691>が4日続伸。17日の取引終了後、子会社デジタルフィンテックが運営する「デジタルウォレット」を、資金移動業に対応した「デジタルウォレット」として9月までにリリースすると発表しており、好材料視された。資金移動業取得に伴う今回のリリースにより、報酬などの役務提供や中古品買い取り金など対価性のあるものを、地方銀行を含む全銀行やPayPayマネーライトやAmazonギフトカードなどのキャッシュレスから選んでリアルタイム受け取りができるようになる。まずは、国内主要ペイや各種サービスとの連携から着手し、将来的には地域通貨・暗号資産取引所・証券口座・海外のキャッシュレス・プリペイドなど、対応範囲を段階的に拡大し、金融機関や国の垣根を超えた送金先の多様化を図るとしている。

■ワイエイシイ <6298>  839円  +35 円 (+4.4%)  本日終値

 ワイエイシイホールディングス<6298>が後場に強含んだ。18日午後0時30分、同社子会社が米ライナス・バイオテクノロジー社との間で、毛髪を用いた自閉症解析サービスの提供に関する契約を締結したと発表した。あわせて筑波大学と毛髪を用いた小児発達障害の診断方法に関する臨床応用技術の開発に関して基本合意し、覚書に調印したと開示。これらが株価の刺激材料となった。ライナス社とは毛髪による疾病解析検査サービスの社会実装を目的とした合弁会社を設立する予定となっていたが、設立までの暫定的な取り組みとして自閉症解析サービスを展開する。ワイエイシイ子会社は日本国内における毛髪検体の収集やプロモーション活動を担い、ライナス社は収集した検体のデータ解析を行う。

■キャスター <9331>  880円  +22 円 (+2.6%)  本日終値

 キャスター<9331>が後場プラス圏に浮上。正午過ぎに、グループ会社LUVOが、財務分析AIエージェント「ECHO BOARD(エコーボード)」を開発し事前登録の受け付けを開始したと発表しており、好材料視された。「ECHO BOARD」は、キャスターグループが蓄積してきた会計・財務支援の実績とAIエージェントの技術研究・知見をもとに開発。非公開の財務データをアップロードするだけで、WEB検索や情報分析に特化したAIエージェントが即座に連携し、データの取得・整理・要約・分析までを一気通貫で支援する。

■ネオマーケティング <4196>  1,382円  +34 円 (+2.5%)  本日終値

 ネオマーケティング<4196>が7日続伸。17日の取引終了後、一般生活者によるSNS投稿を活用し、信頼性の高いクチコミを継続的に創出する新しいインフルエンサーマーケティング支援サービス「Looply(ループリー)」の提供を開始すると発表しており、好材料視された。同サービスは、主にInstagramやTikTokで高品質な投稿実績を持つ一般のクリエイターを活用し、企業の商品に関するリアルな使用感・体験談を多数発信するもの。クリエイターの選定はすべて手動でリストアップし、フォロワー数1000~5000程度の投稿の質が高いユーザーを選定するほか、エンゲージ率(投稿に対するユーザーの反応の割合)5~10%、アクティブフォロワー率70%以上を基準に起用するなどが特徴としている。

■イメージ ワン <2667>  249円  +3 円 (+1.2%)  本日終値

 イメージ ワン<2667>が反発。17日の取引終了後、GFA<8783>を割当先とする223万2100株の第三者割当増資と、GFA及びその筆頭株主であるシーキャッスル・シンガポール社を割当先とする第14回新株予約権の発行を行うと発表しており、財務体質の強化につながるとの見方から買われたようだ。払込期日・割当日は8月4日の予定で、調達資金30億1365万円は運転資金及びヘルスケアソリューション関連システム開発資金、アリスタゴラVCイスラエル・テクノロジー(ファンド)への出資資金、原子力産業関連分野開発資金、M&Aなどに充てる予定だ。なお、希薄化率は最大で113.97%となる。

■ジオコード <7357>  1,130円  +12 円 (+1.1%)  本日終値

 ジオコード<7357>は小動き。この日朝方、AI検索に対応した新たなマーケティング支援サービス「AIO(AI最適化)/LLMO(大規模言語モデル最適化)、AI最適化サービス」の提供開始を発表した。これまで培ってきたSEO対策サービスのノウハウと最新のAI最適化技術を融合させ、従来のSEO施策を拡張した包括的なサービス体制を整備し、今回のサービス提供に至った。

■プロディライト <5580>  1,701円  +16 円 (+1.0%)  本日終値

 プロディライト<5580>が反発した。同社は17日の取引終了後、6月度の主要KPI(重要業績評価指標)を公表した。クラウド型電話システム「INNOVERA(イノベラ)」のアカウント数は4万8479アカウントとなった。増加基調を続け、前年同月(3万9325アカウント)との比較では23%増となった。同社独自のIP電話回線「IP-Line」のチャネル数は7万7014チャネルと、前年同月(7万1815チャネル)と比べて7%増となった。堅調な業況を示したことが買いを誘う要因となったようだ。 ●ストップ高銘柄

 スマサポ <9342>  1,138円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

 など、4銘柄 ●ストップ安銘柄

 クリングルファーマ <4884>  578円  -100 円 (-14.8%) ストップ安   本日終値

 以上、1銘柄 株探ニュース

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