《49歳で出産》「顔も良かったし賢いし…」39歳で精子バンクを断念した日本人女性(52)が、弁護士の男友達に頼み込んだ“衝撃の打診”

 49歳のときに卵子提供を受け、ニューヨークで出産したこりんごさん(52)。現在はYouTubeやブログで自身の不妊治療や高齢育児について発信をするなど、活動の幅を広げている。

 そんな彼女に、39歳から子作りに本腰を入れる中でぶつかった壁や、ニューヨーカーの結婚観や育児観などについて、話を聞いた。

こりんごさんと夫と息子

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「シングルマザーになるしかない」とリサーチを重ねて

――28歳からニューヨークに移住し、39歳で再び子作りを意識するようになったそうですが、なにかきっかけがあったのでしょうか。

こりんごさん(以下、こりんご) 「40歳の壁」ですね。バンドやらダンスやら、やりたいことばかりやっていたら、あっという間に39歳になっていて、40歳までには妊娠しなくちゃと焦ったんですよ。

 心のどこかでずっと、「いつかは子供を産みたい」って気持ちがあったので、さすがの自分も、40歳を超えたら妊娠できなくなるかもしれないって思ったんでしょうね。

――出産適齢期というか、リミットみたいなものを意識していた?

こりんご リミットもあると思うんですけど、性格的になんでもやってみたい人だったから、せっかく子宮があるのに、それを使わずに死んでしまうのが惜しかったんですよね。

 で、39歳になってさすがにマズいと思ったけど、当時ボーイフレンドもいなかったんですよ。当たり前ですけど、妊娠に関しては自分だけで解決できないじゃないですか。

――たしかにそうですよね。

こりんご そこがものすごくジレンマというか、自分の力でやりたいことは何でもやってこれたのに、妊娠だけは叶わない。自分のタイミングに合わせて妊娠したいのに、パートナーのタイミングもあるっていう。

 だったらもうシングルマザーになるしかないと、精子バンクも考えたんですけど、デンタルアシスタントだと給料もそんなに高くないし、周りに助けてくれる親や友だちがいるわけでもなく。

 物価の高いニューヨークでシングルマザーでやっていけるのかっていう現実問題にもぶち当たって、まだ子どももいないのに、ニューヨークの日本人シングルマザーの会とかに参加させてもらったりしてリサーチもしました。


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――ちなみに精子バンクは、相手のステータスなどで精子の値段に違いが生じるわけですか。

こりんご そうです。でも、本当のところは正直わからないじゃないですか。当時も精子バンクのインフォメーション詐欺があって、高い値段で精子を売ってたけど、実はその精子提供者の学歴が大卒じゃなかったみたいなニュースを見ていたので、だったら生身の、現実の知り合いのほうがよっぽどいいだろうと思って、友だちに頼んだんですよ。

――男性の友人に「精子をもらえないか」と打診したってことですか?

こりんご そうです。ちょうどその時期にグリーンカードを取得できたこともあって、シングルマザーとしても生活できるかなっていうこともあり、ダンス仲間のお友だちに頼んでみたんですね。

――そのダンス仲間の精子を望んだ理由は?

こりんご 彼は弁護士だったんですよ。だから精子をもらうときにも「親権は放棄します」みたいな契約書も作ってくれるかなって期待もあったし、顔も良かったし賢いし、これはいい精子に違いないと思って。

――彼の反応はいかがでしたか。

こりんご もう彼に延々諭されまして。「今後、この人の子どもが欲しいと本気で思える相手が出てきたらどうするんだ」とか、「僕の精子を使って生まれた子が、いくら僕と関係のない間柄とはいえ、その子が非行にでも走ったら僕は心が痛むよ」とか。

――その彼とは恋愛関係ではなかったということですが、受精はどうするつもりだったんですか?

こりんご 性行為じゃなくて、シリンジを使って、彼に出してもらった精子を自分で注入しようと思っていて。というのも、そのシリンジ法で妊娠したシングルマザーの友だちがいたので、話が進んだら私もそれでいこうと思ってたんです。

 でも、弁護士の彼とはなかなか話が進展しなくて、そのうちに今のパートナーと出会ったんですね。

シングルマザー計画は並行しつつ交際をスタート

――どう出会ったのでしょう。

こりんご オンラインデーティングです。彼もドラマーで私もドラマーだったので、「アジア人の女の子ドラマー」というところで興味を持ったみたいです。

 私は40になっていて、彼はひとつ下の39。「しまった、こんなときに出会ってしまった」って感じだったんですけど(笑)。

こりんごさん

 でもいつまで彼と続くかも分からないので、シングルマザー計画は並行しつつ、ロンリーな街ニューヨークでボーイフレンドがいないよりはいた方がいいし、とりあえず悪い人ではなかったので、彼とお付き合いするようになりました。

 あと、そもそもニューヨークの男性って、コミットするのを嫌がる人が多いんですよ。

――結婚を嫌がるってことですか。


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こりんご 結婚もしたがらないし、子どもを作るのも嫌がるというか。

 だけど仕方ない部分もあって、ニューヨークみたいな物価の高い都市部だと、女の子にコミットするとお金がかかるじゃないですか。

 ニューヨークは独身がほんとに多いんですけど、特に男性は、自分の生活だけでも大変なのに、結婚して家庭なんか養えないよって。で、まさにパートナーがそのタイプだったんですねえ。

――子どもが欲しいことはパートナーには伝えていたんですか。

こりんご いや、私も初めから子どもがほしいとは言わなかったんですよ。だってこの精子でいいのかとか、今後長く付き合っていけるのかとか、見定めたいじゃないですか。それで2年は黙っていました。

――当時の2年後というと、こりんごさんは42歳になりますよね。

こりんご そうです。お付き合いして2年経って、彼と子供を持ってもいいなと思えたので、遂に切り出したんです。「結婚のお願いじゃないんだけど、私にはタイムリミットがあるんで、子どもが欲しい」と伝えたら、彼、なんて答えたと思います?

――とりあえず、いい返事は聞けなさそうですね。

こりんご 「僕はちょっとまだ……」って言ったんです。さすがニューヨークの男だなと思いましたね。先ほど話したように、「僕の収入じゃとても君と子どもを養えない」っていうのが理由だったんですけど。

「いや、私も稼いでるからさ」と言っても、「いやいや、子どもがいたら共働きってわけにもいかないだろう」って返されて、渋られたんですね。

 そしてまたここで私は勘違いしちゃうんですけど、周りにいたアメリカ人の知り合いが、40代後半でも妊娠してたんで、42の自分でもまだいけるだろうと思っちゃったんですね。

 で、後々わかるんですけど、40代で妊娠した周りの子は全員、卵子凍結をしていたんです。


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――その方々は若いうちに卵子凍結を済ませていた。

こりんご そうです。やっぱりアメリカは日本に比べてその辺はすごく進んでいるので、キャリアを積みたい女性は皆、20代のうちに卵子凍結をしていたんですね。

――若いと経済的に大変そうな気もしますが、カジュアルに卵子凍結ができるような金額なんですか?

こりんご 卵子提供のエージェントから聞いた話なんですけど、アメリカに暮らしている女性の多くが20代で卵子提供をしているらしく、卵子提供すると1回につき謝礼が7000ドル前後くらいもらえるんです。日本円にすると100万前後くらいですか。

 で、その謝礼金を使って、自分の将来のためにも卵子凍結をしておくそうなんです。

――卵子凍結のための資金を、自分の卵子を使って獲得すると。

こりんご 全員がそういう人じゃなくて、卵子提供したお金を学費に充てている子もいるみたいですけどね。

 まあとにかくそれで資金を得て、若いうちに自分の卵子を取っておいて気兼ねなくキャリアを積み、自分の好きなタイミングで妊娠する、ということだったんです。

――こりんごさんは28歳からニューヨークに移住されていましたけど、卵子凍結は一度も考えなかったのですか?

こりんご 渡米したての、観光客気分で楽しい日々を送ってたとき、新聞で「あなたの卵子を売りませんか? 日本人の28歳までの女性募集」みたいな広告を見たことはあったんです。でも当時の自分は、「自分の卵を人に売って大金もらうなんて怪しい!」と思って、調べもしなかったんですね。あの時の自分に言ってやりたいです、「卵子凍結やっておけ!」って。

 今思えば28でニューヨークに来たとき、「ちょっと1人旅♪」なんて言ってる場合じゃなかったですよね。そうして私は何もできないまま44になってしまったんです。

  次の記事に続く 「コンドームさえ外せばすぐ妊娠できると…」40代半ばまで“勘違い”をしていた日本人女性(52)が、49歳で卵子提供を受けるまでの葛藤

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。


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