トランプ関税が米の信認損なう、ドル資産回避の動きも=イエレン氏

イエレン前米財務長官は14日、トランプ大統領の関税などの政策により同盟国の米国への信認は損なわれており、市場で米国資産を回避する動きが出始めていることに懸念を示した。1月撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)

[ワシントン 14日 ロイター] - イエレン前米財務長官は14日、トランプ大統領の関税などの政策により同盟国の米国への信認は損なわれており、市場で米国資産を回避する動きが出始めていることに懸念を示した。

イエレン氏はCNBCテレビに対し、先週見られた米債利回りの大幅な上昇は、伝統的な安全資産である米国債の地位を考えると懸念すべきことであり、「世界金融システムの基盤である米国債の安全性」に疑問を投げかけるものだと指摘した。

また、トランプ大統領の関税措置などの政策は米国経済と同盟国に「大打撃」を与えていると改めて表明。

これにより米国が孤立し、信頼できない国とみなされることを深く憂慮しているとし「中国に日本や韓国などの米国の同盟国と協力する機会を与えることになる」との懸念も示した。

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