メルカリが「Switch 2」の出品を禁止しない“本当の理由”は? 理念か利益か、LINEヤフーは早期決断

 メルカリに批判の矢が飛び続けている。禁止すべきだった「Nintendo Switch 2」の転売を、いまだに制限していないからだ。SNSでは「遅すぎる」との声が相次ぎ、プラットフォームの対応を疑問視する投稿が目立つ。 【画像で理解】え、なぜ? メルカリの本音は恐らく「コレ」だ  メルカリが重視しているのは「誰でも自由にモノを売り買いできる場所でありたい」という理念だ。同社は外部有識者の意見を取り入れることもあるが、最終的な判断では「マーケットプレースの基本原則」を優先しているという。  しかし、この説明では利用者の不満を鎮めることはできなかった。Switch 2転売の可否を巡る議論において、「自由な市場」という言葉は便利な盾となるが、転売による混乱を防ぐ具体策にはならない。メルカリの理念はSwitch 2に限らず、あらゆる取引に共通して適用されるものであり、問題の根本的な解決にはつながらないのだ。  メルカリの主張はこうだ。Switch 2自体は違法品ではないため、「自由な市場」の理念に基づけば、出品を一方的に禁止する判断には至らなかった。だが、この方針こそが批判の的になった。定価を無視した高額出品に加え、詐欺まがいの出品やコメント欄での誹謗中傷が横行し、取引の秩序は大きく崩れた。これでは「誰もが安心して使えるメルカリ」とは到底言いがたい。  同社のヘルプセンターでは「禁止されている出品物や行為を確認した場合は通報機能を利用してほしい」と案内している。通報内容は事務局で確認され、削除や利用制限などの措置が取られる。だが、この個別対応ではとても追いつかない。Switch 2転売を巡る混乱は拡大し、ついにメルカリ自身も反省のコメントを出す事態となった。  外部専門家を交えた議論の末、「多くのユーザーが不安を感じる状況は、メルカリが目指す安心・安全な場所とはいえない」と結論づけ、「Switch 2は発売時点で出品を禁止すべきだった」という苦渋の判断に至ったという。ただ、10月9日に行われた記者会見では、禁止の具体的な時期や方針は示されず、現時点で出品禁止の予定はないと説明した。

ITmedia Mobile
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: