「数年後に悪用」も…個人情報が漏れたら何をすべき? クレカ・運転免許証の流出で知っておくべき防衛策

長崎放送

全国で相次ぐ個人情報の流出。企業へのサイバー攻撃によって、氏名やクレジットカード番号だけでなく、顔写真付き運転免許証の画像まで流出する事態が起きています。

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GMOインターネットグループでは、ハッカーからの身代金要求を拒否した結果、個人情報の一部がネット上に公開される事態に発展。カーシェア大手の「タイムズカー」でも、会員の運転免許証画像などが流出しました。こうした情報漏えいは、決して遠い場所の出来事ではありません。長崎県内でも、自治体の防災メール配信サービスを運営する企業への不正アクセスにより、10の自治体で登録者のメールアドレスが漏えいした可能性があることが分かっています。もし、自分の個人情報が漏れてしまったら、何をすればいいのでしょうか。AIの悪用によってサイバー攻撃が広がる背景や、クレジットカード情報・運転免許証の画像などが流出した場合の具体的な対策について、長崎県立大学の専門家とNBCの平家達史論説委員が解説します。住吉: 長崎の暮らし経済ウイークリーオピニオン、今回も平家達史NBC論説委員とお伝えします。平家: 今回のテーマは「情報漏えい・明日は我が身」です。今、800を超える企業や自治体がサイバー攻撃を受け、大量の個人情報が盗まれる事件が相次いでいます。決して他人事ではありません。住吉: 本当に怖いニュースですね。しかも、こうした情報漏えいは全国規模の大企業だけでなく、私たちの住む長崎県内でも起きていますね。平家: はい。自治体の防災メール配信サービスを運営する企業が不正アクセスを受け、県内では、2026年10月14日時点で長崎市など10の自治体で登録者のメールアドレスが漏えいした可能性があることが分かりました。■「パスワードの使いまわしをやめた」街で聞いたリアルな声住吉: まちの皆さんに、情報漏えいの不安について話を聞きました。

大学生:「タイムズで(流出した)ちょっと不安。全然わからないんで、これから調べてやっていこうかな」


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効果的な対策として、信用情報機関(CICやJICCなど)に「本人申告」をしておく方法があります。千円程度の費用はかかりますが、「自分の免許証が漏えいした」とあらかじめ登録しておくことで、新たな契約の審査時に確認され、不正な契約や悪用の抑止につながる可能性があります。写真を変更したい場合は、警察で免許証を「再交付」してもらうという手段もあります。実際、長崎県警 運転免許管理課でも、情報漏えいによる免許証の再交付を2026年11月2日時点で、65件行ったということです。■情報流出は数年後に悪用されることも 自分を守るために住吉: 一度漏れてしまった情報は取り消せませんから、被害を食い止める方法を知っておくことが大切ですね。平家: はい。不正利用はすぐに起きるとは限らず、数か月や数年経ってから悪用されることもあります。また、最初は数百円とか数千円の不正利用があり、これに気が付かないと何回も繰り返して不正利用されたり、後々多額の不正利用がなされるケースもあるそうです。現在、攻撃側はAIの進化により大量の攻撃ができるようになっており、企業が完全に防ぐのは難しいのが現実です。また、攻撃側はいつでもできる一方、企業や個人にとってはいつ攻撃されるかわからないという状況になっています。さらに、乗っ取られたアカウントを踏み台にされ、自分自身が「加害者」になる恐れもあります。便利さの裏にあるリスクを理解し、デジタルの世界でも「自分の身は自分で守る」という意識と行動を高めていく必要があります。■被害に遭った場合の相談窓口もし既に不正利用などの被害に遭ってしまった場合は、一人で抱え込まず、以下の窓口へ速やかにご相談ください。▶ 警察相談専用電話: 「#9110」(最寄りの警察相談窓口につながります)

▶ 消費者ホットライン: 「188」(局番なし/身近な消費生活センターなどを案内)


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大学生:「友達がクレジットカードで(不正に)何か引き落としされてた」20代女性:「(パスワードを)使い回してたりはしてたので、今回ニュースになり始めて変えました」50代男性:「国税局っていう(不審な)LINEが3件ぐらい。多分ニセの。怖いですね」60代男性:「変なメールがやっぱちょこちょこ来るんで、とりあえずアドレスを見て、ちゃんとしたやつじゃなかったら怪しいなと思って消す」住吉: 取材をすると、自分の身の回りで情報漏えいの被害がなくてもニュースを見て注意しようと思ったという方もいて、関心の高さがうかがえました。なぜ今、これほど被害が急増しているのか。原因と対策を専門家に聞きました。■なぜサイバー攻撃が急増? 専門家が指摘するAIの脅威なぜ今、被害が急増しているのか。長崎県立大学情報セキュリティ学科の武仲正彦教授は「AIの悪用」を指摘します。武仲正彦教授(長崎県立大学情報セキュリティ学科):「AIが出てきて、どんどん自動的に攻撃ができる。それも24時間365日。いくつも並列に攻撃できるということで、攻撃できる範囲が広がってきたんですよ。今までは人間の攻撃を前提。それが急にAIに変わってきて今までの前提が変わってしまって追いつかなくなってきているのが一番の原因だと思っています」では、もし「自分の情報が漏れた」という通知を受け取ったら、何をすべきなのでしょうか。武仲教授は「一番怖いのがIDとパスワードが漏れるパターンです。みなさん(漏れた)サイトのパスワードは変更するんですけど、(ほかのサイトでも)同じパスワードを使いまわしていることが多い。これが一番危ない」と指摘します。同じパスワードをほかのサービスでも使っている場合は、それらのパスワードも変更する必要があります。そのうえで、教授は個人でできる対策として、次の2つを挙げます。

「できれば『パスワードマネージャー』などランダムなパスワードにしてくれて安全にアクセスできるというのがひとつ。


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それからもうパスワードを使わずに、顔認証とか指紋認証を使うような『パスキー』と言われるものを使うというのが、今一番個人でできるところですね」■漏えいした情報別の対処法は住吉: ここからは、自分の情報が漏れてしまった場合の具体的な対策について、平家さんに解説してもらいます。平家: はい。国のIT専門機関である、独立行政法人情報処理推進機構、通称「IPA」のサイトでも注意を呼びかけていますが、「何が漏れたか」で優先すべき対応が変わります。■名前や住所が漏れたら…詐欺メールや不審な連絡に警戒平家: まず、名前や住所、メールアドレスなどが漏れた場合は、詐欺メールなどに警戒し、簡単にリンクを開かないでください。実は私も先日、カード会社を名乗る怪しいメールを受け取ったんですが、《リンクは開かず》に、自分で公式ホームページを検索して利用履歴を確認し、パスワードを変更しました。怪しい連絡があった時は、《公式サイトから確認する》ことが大切です。■クレジットカード情報 利用明細と「60日ルール」に注意住吉: クレジットカード情報の場合はどうですか?平家: クレジットカード情報が漏れた場合は、まずは利用明細をしっかり確認してください。カードの不正利用は原則全額補償されますが、ここで気をつけたいのが「60日ルール」です。多くのカード会社で「カード会社への連絡からさかのぼって60日以内」など補償対象となる申請期限が定められています。自己負担になることを防ぐためにも、怪しい履歴があればすぐにカード会社へ連絡し、心配なら一時停止や再発行を依頼してください。■免許証の画像が漏れたら? なりすましによる不正契約を防ぐには住吉: 他にも今回のタイムズカーのように「運転免許証」や「本人確認資料」の画像が漏れた場合もありますよね。

平家: その場合は特に警戒が必要です。ネット上の本人確認をすり抜けられて、勝手に銀行口座を作られたりする恐れがあります。

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