マレーシア政府内でハマス巡る首相発言に懸念-トランプ氏の反発警戒
Faris Mokhtar、Niki Koswanage
- トランプ政権がマレーシアに対する関税を強化し得ると懸念-関係者
- アンワル氏はイスラエルのパレスチナ自治区ガザ攻撃を激しく批判
マレーシア政府内で複数の高官がアンワル首相に対しイスラム組織ハマスとイスラエルの戦いを巡り強い言葉遣いを控えるよう促している。トランプ米政権の反発を招かないようにすることが狙いだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。
政府内ではトランプ大統領がアンワル氏によるハマス寄りの発言を問題視し、マレーシアに対する関税を強化し輸出主導の国内経済に打撃を与えるのではないかとの懸念が強まっている。
マレーシアの半導体産業や人工知能(AI)関連のデータセンター事業は急成長しており、特にこうした分野への投資に対して米政府が強力な措置を取り得るとの危惧があるという。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。
アンワル氏はイスラエルのパレスチナ自治区ガザ攻撃を激しく批判し、米国や欧州連合(EU)からテロ組織に指定されているハマスを公然と支持している。
同氏は先週、カタールとエジプト、米国が仲介した停戦をイスラエル側が損ねていると主張するコメントをフェイスブックに投稿。イスラエルを非難しているとみられるものの、トランプ政権への批判は避けている。
マレーシア首相府は電子メールによるコメント要請に回答しなかった。
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Source: United States Census Bureau
原題:Malaysia’s Anwar Told to Soften Israel-Hamas Rhetoric for Trump (抜粋)
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