「16歳で…」 高橋大輔さん、ジュニア女王の精神力に驚き
今年12月に開催されるフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル会場のIGアリーナ(名古屋市)が今夏開業する。5月31日には記念式典があり、フィギュアスケーターによるトークショーが開催された。
GPファイナルの魅力をテーマに、日本男子として初めてGPファイナル優勝を果たした高橋大輔さん、高橋さんとアイスダンスカップルを結成しプロとして活動している村元哉中さん、2006年トリノ冬季オリンピック女子金メダルの荒川静香さん、ジュニアGPファイナル3連覇中の島田麻央選手(木下グループ)の4人が登壇した。
26年2月にミラノ・コルティナ冬季五輪の開幕も控える中、約40分に及んだトークショーでは登壇者が本音でGPファイナルを語り尽くしたほか、IGアリーナで観戦する魅力も伝えた。4回に分けて詳報する。第3回は高橋さんが驚いたジュニア女王、島田選手の精神力を中心に展開します。【倉沢仁志】
第1回 GPファイナルの魅力を高橋大輔さんらが徹底解説 第2回 「マニアック過ぎる」競技解説 高橋大輔さんらが語る魅力 第4回 アイスショーの演出も手がける高橋さんの想像力をかき立てたIGアリーナの魅力は19時45分配信予定です
荒川さん「昔はファイナルでフリー2回」
司会の無良崇人さん GPファイナルに関連することで、今まで行った場所で思い出に残ってるところってどこかあったりしますか。
高橋大輔さん ファイナル……どこだろうな……。あ、ケベック(シティー=カナダ、11年大会)。街並みがすてき過ぎましたね。冬だったんでめちゃくちゃ寒かったし、成績は悪かった(SP5位から巻き返して2位)ですけど(笑い)。でも街の景色がすごいすてきだったので、なかなか日本では見られない風景っていうのが楽しいのかなと思います。
司会の春香クリスティーンさん 試合の前に見るんですか。
高橋さん ほとんど散歩とかで、街を歩くとか。その時のホテルがすごいお城みたいなホテルだったんで、なんて言うんだろう、試合の気分っていうよりかは、すごい観光に来た気分になっちゃって(笑い)。本当にすてきでした。いろんなところに行けるので、(荒川さんを見て)それぞれその土地の思い出ありますか。
荒川静香さん やっぱり初めてファイナル残った時ってうれしいよね。
高橋さん うれしいですね。やっぱそこの壁はね、なかなかファイナルに行けるか行けないかの壁って結構、大変なんで。
荒川さん シーズン序盤で2戦調子よくないと残れないし、他の試合とメンツが違うからどうなっていくかなっていう動向もありますし。残れるとうれしい。
無良さん めちゃくちゃうれしいですね。もうそれを狙って毎シーズン頑張るんですけど、なかなかそろわないんで……。
高橋さん ファイナルに行くにあたって、GPシリーズのアサイン(エントリー)が出るんですけど。アサインのメンバーを見た時に「おっ」という。「これは(ファイナルへ)可能性があるかもしれない」「今回は厳しいかもしれない」みたいな。それもちょっと楽しいんですよ、選手としては。
無良さん まず誰と一緒か、絶対見ますよね。
高橋さん ヒヤヒヤしてますよ。出るまでね。あそこは楽しみですよね。
荒川さん 昔フリー2回あったって知ってた?
高橋さん 知ってる。
荒川さん フリーをやって、次の日にショートとフリー…