アップルのクックCEO、トランプ大統領と会談-iPhoneに関税の脅威

Akayla Gardner、Kate Sullivan

  • クックCEOは20日にホワイトハウスで大統領と会談-関係者
  • トランプ大統領、1期目はiPhoneに関税免除も今回は避けたいと発言

トランプ米大統領は20日にホワイトハウスでアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)と会談したことが関係者の話で明らかになった。

  関係者は匿名を条件に会談の詳細を明らかにしたが、議題については明らかにしていない。

  クック氏はトランプ氏が大統領への返り咲きを決めて以来、緊密な関係構築を模索してきたテクノロジー業界リーダーの1人。先月の大統領就任式に出席し、政権移行期間中にはフロリダ州にあるトランプ氏の邸宅「マールアラーゴ」を訪れている。

   アップルは米中貿易摩擦の激化に巻き込まれるリスクがある。トランプ大統領は中国製品に10%の追加関税を賦課しており、スマートフォン「iPhone」の販売不振の打開策を探す同社には難題だ。一方の中国は、アップルがアプリ開発者に課す手数料と商慣行について調査を検討している。アップルにとって中国は最大の製造拠点であり、米国は同社最大の市場。

  トランプ政権1期目にクック氏は、大統領との関係を活用し、主力製品であるiPhoneについて関税免除を勝ち取ることができた。しかし、トランプ大統領は輸入品に広範囲にわたり新たな関税賦課を目指しているため、アップル製品が今回は関税適用除外にならない可能性も示唆しており、免除措置は避けたいと記者団に述べている。

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原題:Apple’s Tim Cook Meeting With Trump as Tariffs Threaten iPhones(抜粋)

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