青学大の原晋監督 3大駅伝恒例「〇〇大作戦」は今季も続行!出雲駅伝Vへの戦略明かす
学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(6区間45・1キロ)は13日、島根・出雲市=で行われる。今年1月の第101回箱根駅伝で2年連続8度目の優勝を果たした青学大の原晋監督(58)はレース2日前の11日、今季初戦の出雲路で狙う年度またぎの連勝に向けて戦略の一端を明かした。また、3大駅伝前、原監督の恒例となっている「〇〇大作戦」の発令を今季も続行することを宣言した。
青学大は、7年ぶり(6大会ぶり)5度目の出雲路制覇に向けて、マラソン日本学生記録保持者(2時間6分5秒)のエース黒田朝日(4年)を最長の最終6区(10・2キロ)に配した。重要な1区(8・0キロ)は今年1月の箱根駅伝ではルーキーながら10区(23キロ)で歴代2位の1時間8分27秒の好記録で区間賞を獲得した小河原陽琉(ひかる、2年)、エース区間の3区(8・5キロ)は飯田翔大(かいと、2年)が担う。
「1区から5区までトップから100メートル以内で確実にタスキをつないでほしい。100メートル以内なら、どの区間でもトップ浮上のチャンスがあります」と原監督は話す。中継所からスタート直後の100メートルは時間にして15~16秒。「アンカーの黒田朝日はトップが見えれば逆転のチャンスがある。キャプテンの朝日は笑顔で優勝のゴールテープを切ってほしい」と指揮官は優勝の青写真を描く。
原監督と言えば、学生3大駅伝前に発令する「〇〇大作戦」が恒例となっている。今年1月の第101回箱根駅伝では「あいたいね大作戦」を掲げて優勝。その作戦には深い意味もあった。「大作戦シリーズはあきられているかもしれませんけど、今季もやりますよ。出雲駅伝でも考えています」と原監督は笑顔で話した。レース前日の12日に「〇〇大作戦」が発令される見込みだ。
出雲駅伝は6区間45・1キロ。2時間少々で勝負が決するスピード駅伝。昨季の王者で全日本大学駅伝2冠の国学院大、昨季の3大駅伝すべて2位と安定した強さを持つ駒大、箱根駅伝王者の青学大、スピードランナーがそろう中大、伝統校の早大、駅伝巧者の創価大、帝京大が激しい優勝争いを繰り広げることになりそうだ。
青学大の出雲駅伝区間登録メンバーは以下の通り(レース当日、区間登録選手と補欠選手の変更が可能。区間登録選手間の変更は不可)。
▽1区 (8・0キロ)小河原陽琉(2年)
▽2区 (5・8キロ)宇田川瞬矢(4年)
▽3区 (8・5キロ)飯田 翔大(2年)
▽4区 (6・2キロ)神邑 亮佑(1年)
▽5区 (6・4キロ)塩出 翔太(4年)
▽6区(10・2キロ)黒田 朝日(4年)
▽補欠 折田 壮太(2年)
▽補欠 椙山 一颯(1年)