【日本ハム】清宮幸太郎が語る新庄監督の「ほめない姿勢」と「微妙な距離感」

 日本ハムの清宮幸太郎内野手(25)が沖縄・名護で行われている春季キャンプで順調な調整を続けている。昨季は自主トレ中の左足首捻挫で出遅れを余儀なくされたものの、最終的に打率3割をマークするなど飛躍の一年となった。今キャンプでも好調モードを維持し、対外試合3戦で11打数7安打2打点、打率6割3分6厘。開幕前から期待大の背番号21は今、何を思うのか。胸の内に秘めた全てを赤裸々に明かした。

 ――キャンプも終盤に差し掛かったが、ここまで調整は順調か

 清宮 いい感じでキャンプを送れているとは思います。

 ――今季は年間を通しての活躍が期待されるが、意識している点は

 清宮 やはり体のケアですね。常に結果を出し続け、高いパフォーマンスを出せる体を維持することを意識しています。

 ――具体的には

 清宮 僕は疲れが出てくると背中やお尻周辺が張りやすいので、その辺りに鍼(はり)を刺すようにしています。以前、体のメンテナンス不足でパフォーマンスが落ち、急激に成績が落ちた時があったので。それを教訓に今は自分のペースで鍼を打つようにしています。効果は出ていると思います。

 ――状態維持のために他に意識していること

 清宮 あえて練習をやらない、というのもあります。これは新庄監督になってからですが「疲れる前に休む」というのは気を付けています。以前は猛練習して翌日に疲れをためて全然結果が出なかったことが多かった。その繰り返しを改善するため意識的に休むようになりました。

 ――新庄監督は就任以来、清宮選手にだけ一切ほめない姿勢を貫いている。どう感じているか

 清宮 それって普通じゃないじゃないですか。監督が選手をほめないっていうのは(笑い)。だから嫌な気持ちになったことはないです。僕自身オンリーワンみたいなことは好きなので。だから実はうれしいぐらいです。

 ――減量を厳しく指示されたこともあった。正直イラッとしたことは

 清宮 1回もないですよ、本当に(笑い)。

 ――新庄監督は厳しい言葉で選手の発奮を促す一方、裏ではSNSのDMなどを使って選手に配慮していると聞く。実は裏では優しい言葉を…

 清宮 ひんぱんにというわけではありませんが、DMだけでなく普段から皆さんの見えないところで監督とは話をしているので。監督がメディアを通して言う真意を僕はわかっています。だから(ほめない姿勢を)嫌だと思ったことはないです。

 ――新庄監督はどんな存在か

 清宮 やはり人を動かすのがうまいな、と思います。例えば今年ジェイ(野村佑希)を開幕4番に指名したり、金村(尚真)を開幕投手に指名したりとか。金村なんかは、ああいうふうに事前に(大役を)指名されるとオフの過ごし方や意識がすごく変わってくる。実際に金村は野球に対する意識が変わったと感じますし。

 ――新庄監督から内々で言われていることは

 清宮 今年に関しては特別ないです。ただ、昨年のオフに入る前に「絶対に太んなよ!」っていうのだけはDMで来ました(笑い)。僕はその時すでに節制していたので「もうやってますよ」という返信はしました。ただ、その後は監督から連絡は来ません。基本的にDMが来て返信してもだいたいその後は…来ないんですけどね(笑い)。

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