【ノア】OZAWAがGHC陥落! 拳王「超卍蹴り」KO勝利…KENTAと一夜明けV1戦へ
ノア19日の後楽園大会で、〝面倒くさい男〟こと拳王(40)がOZAWA(28)を破り、GHCヘビー級王座を奪取。翌20日の東京・後楽園ホール大会でパートナーのKENTA(44)とV1戦を行うことが電撃決定した。
戦前からOZAWAと舌戦を繰り広げてきた拳王はこの日、序盤から激しくやりあう。OZAWAからはゴング前からスマホで撮影されたり、拳を突き出すポーズをマネされるなど挑発を受けたが、拳王も指を立てて舌を出すポーズを見せて応戦。OZAWAのお株を奪うブレイクダンス風の踊りから三点倒立で挑発を返すなど、両選手にブーイングと声援が送られる異様のムードになった。
試合は敵セコンド「TEAM 2000 X(T2KX)」の介入や掟破りの逆拳王スペシャルを決められたが、コーナー最上段に上ったOZAWAを下から叩いて動き止め、頭突き連打から雪崩式投げっ放しドラゴンスープレックスを放ち流れを一気に引き寄せる。ここからP.F.S(ダイビングフットスタンプ)でカウント3…かと思われたが、またもT2KXにレフェリーの脚を引かれ、さらに乱入も許した。
だが、そこに割って入ったのが拳王の仲間のKENTA&佐々木憂流迦だ。拳王を救出した2人はT2KXのメンバーを蹴散らし、リングから排除に成功した。
その後も一進一退の攻防を繰り広げて後楽園を興奮のるつぼに導くと、拳王はOZAWAのReal Rebelを失敗させることに成功。これに焦るOZAWAの旋風脚をハイキックでダウンさせ、うつろな目で立ち上がった所に新必殺技の超卍蹴りをブチ込んで失神させた。
ピクリとも動かなくなったOZAWAに場内が騒然とする中、22分16秒で拳王にレフェリーストップ勝ちが告げられる。その後、タンカが用意される中、なんとか意識を取り戻したOZAWAは、セコンドの肩を借りてリングを降りた。
札止め1596人の大「拳王」コールに包まれてマイクを持った拳王は「25周年イヤーの後楽園ホールで、拳王がGHCヘビー級王者になったぞ! まず、25周年イヤー。これだけのクソヤローどもが応援してくれて、本当にありがとうな!」と感謝の弁。
さらにOZAWAに「今年に入ってお前のこと、腹立たしいことばっかりだったけど、よくやっていたと思う。今日はプロレスのやり方を教えてやって俺が勝った。だがOZAWA。プロレスは勝ったけど、ブレイクダンスでは完敗だ。9月から始まるN―1 VICTORYは予選リーグじゃねえぞ。決勝戦で待ってるからな」と、呼びかけた。
試合後、KENTAの挑戦を取り付けた拳王
さらに、セコンドのKENTAに「俺がこのノアにやって来たのはてめえの首を狩るためだ。25周年に、帰ってきてくれて本当にありがとう。感謝の気持ちはあるけど、俺はまだお前の首をかれれていない。このベルトをかけておれと戦ってくれ!」と要求。KENTAが当然これに応じると拳王は「明日、後楽園ホール。このベルトをかけてやってやるぞ」となんと翌日のV1戦をぶち上げた。
これにKENTAも「ちょっと急じゃない?」と苦笑いしたが、観客から「明日」コールが自然発生。これに「いや、どんなコールだよ。初めて聞いたよ。明日、やってやるよ」として王座戦が決定した。