スーパーで売ってる高い鯖ってやっぱり質が違うの? いつも食べている安い鯖と比べてみた結果…
筆者がよく行くスーパーの鮮魚コーナーには、大抵いくつかの鯖が置かれている。
その中に1つ、明らかに量に対して値段がお高い鯖がある。見たところ、「金華鯖」や「関鯖」などの名前をよく聞くブランド鯖というわけではなさそうだけど……
これって、やっぱりいつも買っている安い鯖とは質が違うんだろうか。
気になったので、実際に食べ比べて確かめてみることにした。
・こだわりの鯖
ということで購入してきたのは、普段よく食べている半身3丁で税抜き438円の鯖と切り身2切れで税抜き498円の鯖。
切り身が2切れ入っている鯖には「別格」という名前がついていて、食べる前から高級感を漂わせている。
ラベルを見て確認してみたところ、2つの鯖はどちらもノルウェーかイギリスで漁獲されたものらしい。
しかし、別格にはいちばんおいしいとされている8月中旬から10月中旬に漁獲された鯖しか使われていないそうだ。
また、味付けにも若干の違いが。
安い方の鯖の原材料名には「さば、食塩、米こうじ / 酒精」と書かれているけれど、別格には「さば、食塩、昆布エキス」と書かれていた。
メーカーの紹介文によると、昆布エキスには保水性を高める効果や消臭作用があるとのこと。
生臭さが軽減されて、鯖そのもののおいしさをしっかり楽しめる味になっているようだ。
た、高いだけあるな……別格がこだわって作られた鯖だということを理解したところで、いよいよ実食といってみよう。
まずは普段食べている安い鯖から。
うん、ちゃんと脂が乗っているな。塩加減もちょうどよくて、鯖の旨味をしっかりと堪能することができる。
この鯖も十分おいしいんだよなぁ。今まで何回も食べてきたけど、特に物足りなさや不満を感じたことはないし。
そう思いながら、続いて別格を焼いてみると……
でっっっっっか。
お皿の上に乗った別格は、明らかにサイズが大きい。しっかりと厚みもあって、一瞬どうやって箸で掴もうか迷った。
なんとか持ち上げてひと口食べてみると……脂の量すご~~~!?!??
一回噛むたびに、身の中から脂がしみ出してくるのが分かる。
安い鯖にも脂は乗っていたけど、別格の脂の量はその比ではなかった。口の中がジューシーな味で埋め尽くされていく。
そして、身が圧倒的に柔らかい。分厚いはずなのに、いざ食べてみるとどこを噛んでもふわふわで驚いた。なるほど、これが「別格」────……!!
言ってもスーパーの鯖だし、同じようなものなんじゃないの? などと思っていた自分が恥ずかしい。別格、全然違う鯖だった。
・高いだけあった
ということで、「別格」はしっかり値段相応の味を楽しめる鯖だということが分かった。
今までに食べたスーパー産の鯖の中で、群を抜いた満足度の高さだったな……ちょっとした贅沢をしたい時などにはぴったりかもしれない。
値段が値段なので普段はなかなか手を出せないかもしれないけれど、鯖が好きな方ならいちど試してみて損はないと思う。気になった方は是非!