宮代PK失敗に大迫負傷交代…3連覇遠のく敗戦に神戸・吉田監督「可能性がある限り勝たなきゃいけない」
敵地で敗れたヴィッセル神戸
[10.4 J1第33節 浦和 1-0 神戸 埼玉]
2位のヴィッセル神戸は4日、浦和レッズに敵地で敗れ、3連覇に向けて痛い足踏みとなった。17日の次節に首位の鹿島戦を控える中での敗戦に、吉田孝行監督は「勝たなきゃいけない試合だったが、勝ち点3を取れなくて申し訳ない」と悔しさをあらわにした。
3日前のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)メルボルン・シティ戦(◯1-0)で主力を温存し、J1リーグタイトルに照準を合わせてきた神戸。しかし、結果はついてこなかった。 劣勢で迎えた前半38分にはショートカウンターから相手のハンドを誘い、PKのチャンスを迎えたが、FW宮代大聖のキックはGK西川周作に阻まれた。宮代は昨年9月28日の昨季第32節に続き、またしても西川にPKを止められた形。チームとしても昨季の宮代の失敗以降、リーグ戦のPKは4本連続失敗という厳しい結果となった。 吉田監督は記者会見で宮代に関する質問を向けられ、「PK失敗はプレッシャーのかかる中で、仕方ない部分もあると思う。ただ下を向かず、大聖らしいプレーをどんどん出してくれればチームに貢献できると思う」とフォローしたが、試合全体の振り返りでは「PKなど良いチャンスもあったので決めていれば違う展開もあったと思う」と悔やんだ。 そうして先制のチャンスを逃して迎えたハーフタイムにはエースFW大迫勇也の負傷交代を強いられ、後半2分にセットプレーから失点。この1点が最後まで重くのしかかり、7試合ぶりの敗戦となった。 指揮官は大迫の状態について「状況はメディカルとまだ話していないので確認はできていない」と多くは語らなかったが、「後半にサコがいるといないでパワーが全然変わってくるが、そういう部分で特に後半の立ち上がりから押し込まれたことも、そこを押し返せなかったのもチームにとって影響は大きかった」と厳しい表情を浮かべた。 この敗戦により、今節未消化の鹿島との勝ち点は4で変わらず。17日の次節では鹿島との直接対決を控えるが、鹿島が今節・G大阪戦(5日)に勝利した場合、勝ち点7差で迎えることになる。 それでも吉田監督は「自分たちは勝つしかない。ロッカールームでも可能性がある限り、俺らは勝たなきゃいけないという話をした」ときっぱり。国際Aマッチウィーク明けの一戦に向けて「連戦でずっと戦っているのでまずはしっかり休んで、何かを大きく変えるわけではなく、自分たちがやっていることをより追求することになる」と貫いてきたスタイルでの反撃を誓った。 (取材・文 竹内達也)●2025シーズンJリーグ特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中データ提供:Opta※大会の公式記録と異なる場合があります