夏場に浮上の兆しも横浜FM、完敗で降格圏脱出ならず「最初から最後までヴェルディに上回られた」
4試合ぶりの黒星を喫した横浜F・マリノス
[8.9 J1第25節 東京V 1-0 横浜FM 味スタ]
夏場に入って直近3試合2勝1分で浮上の兆しを掴んでいた横浜F・マリノスだったが、東京ヴェルディに0-1で敗れ、降格圏脱出のチャンスを逃した。試合後、大島秀夫監督は「最初から最後までヴェルディに上回られ、良いところを出せずに敗戦し、悔しい試合になった。アウェーに多くのサポーターが来てくださった中、このような試合をしてしまった自分の未熟さを感じている」と振り返った。
前半は一方的にボールを握られてサイドからの侵攻を許し、CKを12本与えるなど押し込まれ続けた横浜FM。DFジェイソン・キニョーネスとDFトーマス・デンのCBコンビが粘り強く跳ね返したことで無失点に抑えてはいたが、跳ね返した後のパスにミスが相次ぎ、攻撃に出ていく場面はほとんどなかった。大島監督は「あれだけセットプレーを前半に与えていること自体に問題がある」と課題を見つめつつ、ハーフタイムには攻撃面の修正を実施。「奪ったボールをどうするかというところではハーフタイムに映像を見せた」といい、また「もう少しボールを握る時間を作りたかったし、ハーフタイムの交代でチームのスイッチを変えられれば」という狙いからFW植中朝日とMF渡辺皓太の2枚替えも敢行した。
後半の立ち上がりは一時交代が奏功し、主導権を握る時間もあったが、MF天野純や渡辺のシュートが不発に終わると、後半17分に前半から再三続いたセットプレーの流れから失点。「プレスのところはハーフタイムで少しボランチの位置などを修正したが、点を取られてからは全体のオーガナイズを取れずにずるずると行ってしまった」(大島監督)という悔やまれる敗戦に終わった。 (取材・文 竹内達也)●2025シーズンJリーグ特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中