兵庫県の斎藤元彦知事「仕事を前に進めるのが責任の取り方だ」…記者会見での主なやり取り

 26日に行われた、兵庫県の斎藤元彦知事の記者会見での主なやり取りは次の通り。

―― 第三者委の報告書では、内部告発への対応について違法だと指摘された。

斎藤知事(19日、兵庫県庁で)

 指摘は 真摯(しんし) に受け止めるが、色々な論点があり、専門家でも意見が分かれている。一つの意見があれば、別の意見もある。我々の意見と報告書の見解は異なっている。

―― 告発した前県西播磨県民局長への懲戒処分を見直さないか。

 告発文書は個人名や企業、団体名まで挙げて事実でないことを多々述べていることから、 誹謗(ひぼう) 中傷性の高い文書であるという認識に変わりはない。文書が広く流布し、県政の混乱や個人・団体の信用が失墜する可能性が高いと判断することも一定の合理性はある。(告発者捜しをした)初動の対応は当時としてはやむを得ず、懲戒処分は適切だった。

―― 第三者委は元裁判官3人が委員として入っているが、否定するのか。

 委員長含めご見識がすごく深い皆様だから、見解や認識はしっかり受け止めなければいけない。

―― 自身の行為がパワハラだったと認めるか。

 第三者委からパワハラに該当すると指摘を受けたので認めたい。知事就任後、県政改革を追求したいという高い要求水準を持っていたため、職員に厳しい言葉で注意や指導を行ってきた。私自身も焦りがあったことは否定できない。不快な思いをした職員にはおわびと謝罪を申し上げたい。

―― 自身の処分は。

 襟を正してしっかり仕事をしていくことが大事だ。反省すべきところは反省し、改めるところは改めながら仕事を前に進めるのが責任の取り方だ。

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