漫才&コント大会『ダブルインパクト』初代王者はロコディか、かもめんたるか、スタミナパンか、それとも… #エキスパートトピ

堀井憲一郎コラムニスト
かまいたちと共に『ダブルインパクト』MCをつとめる橋本環奈(写真:Keizo Mori/アフロ)

第1回の『ダブルインパクト』が7月21日に開かれる。

新しい「お笑い賞レース」である。

キャリア15年以下漫才師の「M−1」、ピン芸人の「R−1」、コント師の「キングオブコント」、女芸人の「THE W」、キャリア16年以上漫才師の「THE SECOND」につづく新たなコンテストである。

第1回決勝出場は7組。すべてのコンビが「漫才」と「コント」を見せる。

決勝に出場するのはロングコートダディ、スタミナパン、セルライトスパ、ななまがり、ニッポンの社長、かもめんたる、コットン。

どこが優勝してもおかしくない状況である。

ココがポイント

【ダブルインパクト】かもめんたる「僕たちのための大会」 “コント王者”から12年「最新のかもめんたるをお見せできる」出典:Web東奥 2025/7/20(日)

【ダブルインパクト】ロングコートダディ「2人そろったら最強!」ネタ順は「どのタイミングでハンバーグを食べるかみたいな話」出典:オリコン 2025/7/15(火)

ついにファイナリスト7組が決定!「ダブルインパクト 漫才&コント二刀流No.1 決定戦2025」ファイナリスト発表出典:日本テレビ 2025/6/20(金)

【ダブルインパクト】スタミナパン“最若手”のフレッシュさを武器に 『M-1』でのブレイク生かした戦略も出典:オリコン 2025/7/16(水)

エキスパートの補足・見解

『ダブルインパクト』の特徴は、決勝出場7組すべてが「ネタを2本」見せるところにある。

これまでの賞レースは決勝でも「足切り」があって、出場者の見せるネタ数がすべて同じということはなかった。

それが『ダブルインパクト』では漫才とコントと形態を変えて全組が2本見せる。

そしてコントと漫才をどちらに先に披露するかは、それぞれのコンビの判断による。

また出演順も完全な抽選ではなく「プロ野球ドラフト」に似せた希望を反映した方式となる。(15:55からの「直前生放送SP」で発表予定)

ロングコートダディ、ななまがり、ニッポンの社長、かもめんたる、コットンの5組は

「キングオブコント」決勝の常連と言ってもいい存在だ。

またスタミナパン、セルライトスパは、これまでファイナリストとなった経歴がないものの、ここで一気に覇権を握ってもおかしくない。

ファイナリストが7組とやや少ないのも、全組が2本ずつネタを披露するからである。

コントの持つ異世界感と、漫才の作る日常の延長という2つの世界線をどう組み合わせて、好感もつ笑いを取れるか。

その組み立ても重要になってくる。

コラムニスト

1958年生まれ。京都市出身。1984年早稲田大学卒業後より文筆業に入る。落語、ディズニーランド、テレビ番組などのポップカルチャーから社会現象の分析を行う。著書に、1970年代の世相と現代のつながりを解く『1971年の悪霊』(2019年)、日本のクリスマスの詳細な歴史『愛と狂瀾のメリークリスマス』(2017年)、落語や江戸風俗について『落語の国からのぞいてみれば』(2009年)、『落語論』(2009年)、いろんな疑問を徹底的に調べた『ホリイのずんずん調査 誰も調べなかった100の謎』(2013年)、ディズニーランドカルチャーに関して『恋するディズニー、別れるディズニー』(2017年)など。

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