米中小企業の景況感、22年6月以来の大幅低下-関税導入で懸念増大

Nazmul Ahasan

  • 3月のNFIB中小企業楽観度指数、3.3ポイント低下の97.4
  • 向こう半年に事業環境が好転するとの予想、20年12月以来の大幅低下

米中小企業の景況感は3月、2022年6月以来の大きさで低下した。トランプ政権の大規模な関税政策を受け、事業環境と販売の見通しに対する懸念が強まった。

  全米自営業連盟(NFIB)が発表した中小企業楽観度指数は前月比3.3ポイント低下し、97.4となった。同指数の10項目のうち7項目が低下した。

  向こう6カ月に事業環境が好転すると予想する中小企業オーナーの割合は16ポイント低下。3カ月連続の下げで、2020年12月以来の大幅低下を記録。

  インフレ調整後の販売増加を見込む企業の割合は11ポイント低下し、24年1月以来の大きな下げとなった。

  NFIBのチーフエコノミスト、ビル・ダンケルバーグ氏は「新たな政策の優先事項が実施されたことで、過去数カ月に中小企業オーナーを取り巻く不確実性の度合いが高まった」と発表文で指摘。「こうした新たな展開がどのように影響するのか、オーナーらがより良く理解しようとする中で、売り上げの伸び見通しは後退している」と記した。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Small-Business Optimism Declines by Most Since Mid-2022(抜粋)

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