テスラのEV市場シェア、カリフォルニア州で50%割れ-販売減響く

Kara Carlson、Dana Hull

  • 同州のテスラ1-3月EV市場シェア43.9%に低下、1年前は55.5%
  • テスラの登録台数が15%減となる一方、他社のEV販売合計は35%増

電気自動車(EV)販売で米最大規模を誇るカリフォルニア州で、テスラの市場シェアが50%を割り込んだ。

  米カリフォルニア州新車ディーラー協会(CNCDA)が16日発表したリポートによると、第1四半期(1-3月)におけるテスラのEV販売のシェアは43.9%で、1年前の55.5%から低下した。テスラの新車登録台数が15%減少した一方で、他社のEV販売合計は35%増加した。

  同協会は「新味を欠く車種ラインアップに加え、イーロン・マスク氏の政治的活動に対する反発がおそらく主な要因となって、BEV(バッテリー式電気自動車)市場におけるテスラのシェアが低下した」と四半期レポートで指摘した。

  トランプ大統領の自動車関税が4月に発動するのを控え、1-3月には新車の駆け込み購入が急増。だが、テスラの販売は全体の流れに逆行する形で落ち込んだ。米国内で販売されるテスラ車は全車種がカリフォルニア州かテキサス州で生産されているが、一部の部品は輸入に依存しており、5月初旬以降は関税引き上げの対象になる可能性がある。

  テスラは1-3月にカリフォルニア州で4万2322台を販売。スポーツタイプ多目的車(SUV)の「モデルY」とセダン車の「モデル3」が大半を占めた。同2車種は依然として同州の売れ筋車種の上位を維持しており、ホンダの「プロローグ」と現代自動車の「アイオニック5」がこれに続いた。

  テスラの電動ピックアップトラック「サイバートラック」の登録台数は2282台。全EVモデルの中で第8位に入り、フォード・モーターの「F150ライトニング」(第10位)を上回った。

原題:Tesla Slumps Below 50% Share of California’s Electric Car Market(抜粋)

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