テスラがインド参入へ準備、主要3都市で7-9月に販売開始-関係者

Alisha Sachdev、Ruchi Bhatia

  • 今後数カ月にムンバイ近郊の港湾に向けて数千台を出荷する予定
  • インド、米国との広範な貿易交渉でEV規制を緩和する見通し

米電気自動車(EV)メーカーのテスラがインド市場に参入する準備を進めていることが、事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。

  情報の部外秘を理由に匿名を条件に語った関係者によると、ムンバイ、デリー、バンガロールの3大都市で今年7-9月(第3四半期)頃に販売を開始する見通し。向こう数カ月にムンバイ近郊の港湾に向けて数千台を出荷する予定だという。

  テスラは米国、中国、ドイツに工場を構える。どのモデルを、どこからインドに輸出するかは、米国とインドの間で現在進行中の関税交渉の行方と、テスラ車に適用されている現行110%の実効輸入税が引き下げられるかどうかに左右されると、関係者は述べた。インドは、米国との広範な貿易交渉の一環として、EVの輸入規制を緩和するとみられている。

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  テスラは以前にもインド進出を検討したが、高関税などの問題により見送っていた経緯がある。関係者によると、モディ首相が先週ワシントンでイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)と会談したことを受け、急ピッチで計画が進展した。テスラは今週、インドでショールームや注文・配送管理など十数の職種で求人募集を行った。

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  テスラ、インド首相府、商工省の担当者は現時点でコメントの要請に応じていない。

ワシントンで会談するマスク氏(中央左)とモディ首相

原題:Tesla Prepares for India Market Entry With First EV Shipment(抜粋)

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