iPhone AirはAIに出遅れたアップルにとっての救世主。発表会場で感じた「AIスマホへの飽き」

数年前までカメラ競争に奔走していたスマホ業界。昨年からはカメラからAIに競争軸がシフトした。スマートフォンの新製品と言えば、必ず、何かしらの「AI」がアピールされるようになったのだ。 ただ、各スマートフォンメーカーともAIの「キラーアプリやサービス」を開発、提供できているかは別の話。ユーザーからすると「こんなAI機能なんて必要か」といったものも多い。 グーグル「Pixel」で提供された、写真の背景にある余計なものを削除できる「消しゴムマジック」は、分かりやすいネーミングと見た目のインパクトで、AIスマホのなかでのヒット商品といえるポジションに君臨した。 しかし、その「消しゴムマジック」を超えるサービスや機能は未だに現れていないように思える。 AIがイラストを描いてくれるといっても「海外のストリートにいるイラストレーターが描いた絵」のようなテイストになっているものが多く、「仕事で使うプレゼン資料に挿絵として使う」にはほど遠い画力だったりするのだ。 「外国人との電話で、AIが相手との間に入って会話を翻訳してくれる」という機能も便利そうではあるが、「外国人と電話で会話するシーン」というのが日常にほとんどなかったりもする。

石川 温[ジャーナリスト]

BUSINESS INSIDER JAPAN
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: