欧州株の下落止まらず、防衛株に売り-ECB利下げ観測強まる
Allegra Catelli
7日の金融市場では欧州株の売りが先行しており、一時2023年12月以来の安値に落ち込んだ。トランプ米大統領が発表した関税措置に伴う動揺が広がっている。ドイツのDAX指数は一時10%下落した。
短期金融市場では欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が強まっている。トレーダーは年内の追加利下げを計88ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と織り込む。これは4回の利下げを有力視していることを示唆する。
ロンドン時間午前8時30分時点でストックス欧州600指数は6.3%安。DAXは7.1%下落。DAXは18489.91まで下げた場面もあり、3月に記録した最高値から20%余りの下落。この水準で取引を終了すれば弱気相場入りとなる勢いだ。
これまで順調に値上がりしてきた防衛関連株もこの日は売られている。投資家が勝ち組の防衛株を手放し、現金を積み増しているのが背景だ。
ストックス600の業種別株価指数はいずれも下落。銀行、エネルギー、保険関連株の下落が目立っている。
原題:Traders Boost ECB Rate Bets, Favor Four More 25bps Cuts in 2025
European Stocks Slide to December 2023 Lows as Defense Plunges
(抜粋)
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