【岐阜】9月8日はハヤシライスの日!発祥の地で食べるも心奪われたのは絶品唐揚げだった
今日9月8日は、ハヤシライスの日。
ハヤシライスの発祥に関わったとされる人物・早矢仕有的(はやし ゆうてき)の誕生日にちなんで制定されている。
「誰?」と思った人もいるかもしれないが、書店「丸善」の創業者でもある。
発祥地には諸説あるが、そのひとつが岐阜県山県市だ。
せっかくなら本場でハヤシライスを食べてみたい――そう思い立って訪ねたのが今回の旅である。
・ハヤシライスが熱い街 山県市
事前に調べて気になっていたお店は「ビストロサングリエ久助」。
だが残念ながら訪問日は定休日だった。
途方に暮れて周辺を探していると、農産物を直売している「山県ばすけっと」を発見。そういえば以前、友人がおすすめしていたのを思い出す。
山県ばすけっとは、2021年に誕生した地域交流拠点で、新鮮でお手頃価格の野菜や惣菜、地元ならではの調味料やお土産などが揃っている。
まさに山県市の “食のショーケース” といえる存在だ。
・レストラン「山県ごはん」で岐阜グルメ三昧
お目当てのハヤシライスは、施設内に併設されたレストラン「山県ごはん」で提供されている。
3月からグランドメニューが刷新されたそうで、飛騨牛、美濃ヘルシーポーク、清流美どりといった岐阜ブランドの肉料理から、金華山をイメージした海鮮丼まで勢揃い。
岐阜出身の私でも「こんなに岐阜グルメが充実したお店があったなんて」と驚くほどのラインナップだ。観光気分でワクワクする。
今回はハヤシライスを軸に「山県ごはんのオムハヤシ(1200円)」「ミニハヤシ(500円)」、そしてどうしても惹かれてしまった「清流美どりの唐揚げ定食(900円)」を注文した。
・岐阜名産しいたけ入り! ハヤシライスの深い味わい
最初に届いたのはミニハヤシ。名前のとおり小ぶりかと思いきや、少食の私には十分すぎるボリュームだ。
口に運ぶと、コク深いソースの中に岐阜名産のしいたけがたっぷり。噛むたびにじゅわっと広がる旨みが、ソースの濃厚さに奥行きを与えている。
ここで少しハヤシライスの歴史をほんの少しだけ。
発祥の地とされる岐阜県山県市は、早矢仕有的が生まれた場所。文明開化の頃、洋風煮込み料理を日本人向けにアレンジしたのがハヤシライスの始まりとも言われている。
そんなルーツの地で食べる一皿は、感慨深さすらある。普段はカレー好きだけど、ハヤシライスもおいしい!
・とろーり卵が贅沢なオムハヤシ
続いてオムハヤシ。
ハヤシソース自体は先ほどと同じだが、とろとろの卵が加わることで一気にまろやかさが増す。
濃いめのソースと卵のやさしい甘みが絶妙に調和して、スプーンが止まらない。
子どもたちには、ミニハヤシよりもオムハヤシの方が好評だった。
・清流美どりの唐揚げは想像以上のインパクト
そして「清流美どりの唐揚げ定食」。これが予想以上に好みすぎた。
ひとつひとつが大きく、外はカリッと中はふっくらジューシー。味付けはしっかりめだが重くなく、後を引く。
あぁ……おいしい。こうやって書いていても、また食べたくなる一品だ。
ハヤシライスの紹介記事の予定だったが、正直一番推したいのが「清流美どりの唐揚げ定食」である。
・関牛乳ソフトで〆る岐阜グルメ旅
食後には、デザートとして岐阜県関市のご当地牛乳「関牛乳」を使ったおこさまソフト(150円)を注文。
コクはあるけど、さっぱりしていて、口の中を爽やかにリセットしてくれる。
どうでもいい話かもしれないが、工場見学マニアとしては、かつて参加した関牛乳の工場見学を思い出しながら味わうと、さらにおいしく感じられた。
訪問時には販売終了していたけど、岐阜県産いちごの「美濃娘」を使ったソフトクリームもおいしそうだった。
・旅をより楽しむなら岐阜グルメ!
山県市で偶然たどり着いた「山県ごはん」。
ここにはハヤシライスだけでなく、岐阜の食材をふんだんに使ったごちそうが揃っていた。
岐阜観光を「食」で楽しみたい人はもちろん、むしろ岐阜県民にこそおすすめしたい。
さぁ、今日はみんなハヤシライスを食べよう!
・今回訪れた店舗の詳細
店名 山県ばすけっと 住所 山県市東深瀬699番5 時間 9:00~18:00(山県ごはん10:00~16:00(L.O.15:00)) 定休日 水曜日