PK失敗相次ぐ神戸、直近約1年は2/8…またも西川に屈した宮代大聖「自分のせい」

[10.4 J1第33節 浦和 1-0 神戸 埼玉]

 ヴィッセル神戸は4日、敵地で浦和レッズに0-1で敗れ、3連覇に向けて痛い足踏みとなった。前半38分にはDF酒井高徳のクロスが浦和DF荻原拓也のハンドを誘ってPKを獲得したが、このPKをFW宮代大聖が失敗。昨年9月28日の昨季第32節に続きまたしてもGK西川周作に止められ、先制のチャンスを逃していた。

 試合後、宮代は昨季と同じ左のコースを狙っての失敗に「そこまで(昨季のPKが)頭に浮かんでいたわけではなかった」と振り返りつつも、「止められていたのもあったけど、決め切らなきゃいけなかった」と反省。敗戦という結果は後半2分にセットプレーで喫した失点が重くのしかかった形だったが、「まず自分のところでもっと迫力のあるプレーを出さなきゃいけなかった。今日は本当に自分のせい」と責任を背負った。  もっとも現在の神戸にとって、PK失敗は宮代だけの責任ではない。  昨年9月28日に宮代のPKが西川に阻まれて以降、神戸は8本のPKを獲得したが、決めたのはACLEでの宮代(昨年11月5日の光州FC戦)とFW佐々木大樹(昨年12月3日の浦項戦)の2本のみ。昨年10月27日の天皇杯・京都戦の佐々木、11月30日のJ1柏戦のFW大迫勇也、今年2月11日のACLE上海海港戦の大迫、9月23日のJ1東京V戦のエリキがそれぞれ失敗し、直近約1年間の成功率は25%(2/8)にとどまっている。またJ1リーグ戦では4本連続失敗中だ。

 試合後、吉田孝行監督は「PK失敗はプレッシャーのかかる中で、仕方ない部分もあると思う。ただ下を向かず、大聖らしいプレーをどんどん出してくれればチームに貢献できると思う」と宮代をフォロー。酒井も「PKというのは絶対に入るわけじゃない。確率が高いと思うかもしれないけど、(敗因は)セットプレーでやられたところ」とかばった。

(取材・文 竹内達也)●2025シーズンJリーグ特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中

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