ベイシア/新ディスカウント業態「ココトク!ふかや花園店」改装前の客数2倍増目指す
2026年06月12日 17:36 / 店舗レポート
ベイシアは6月12日、埼玉県深谷市に新たなディスカウント業態「劇安ワンダーランド ココトク!ふかや花園店」をオープンした。
正面入口の青果売場付近の様子
5月14日に閉店した「ベイシアふかや花園店」を改装したもの。新しいディスカウントスーパーで、「ワクワクな買い物が、おトクになる場所」をコンセプトに掲げる。スーパーの枠を超えた買物体験の実現を目指すという考えのもと、ベイシアの屋号は今回あえて封印した。業態転換によって、改装前の客数から1.5倍~2倍増を目指す。
売場面積は3414m2で、品数は8500SKU(うちPB・オリジナル商品1000SKU)。ベイシアタウン新狭山店にオープンした「フーズパーク」のSKU数は1万6000近くまであることから、標準店の約半数まで商品を絞り込んだことが分かる。PBを強化した棚割りや、低価格訴求の売場を展開。ビールなどの飲料を常温かつパレット陳列するなど、業務効率を上げるための工夫も凝らしている。
ベイシアポイントが使えない代わりに、クレジットカードやコード決済が利用可能。従来のディスカウント店でカードを使えないことを理由に、ディスカウント店の利用を避けている客層や、これまでベイシアを利用してこなかった新規客層の開拓も狙う。ベイシアのPBも取り扱うが、既存店よりも値下げして販売。最大で100円引きの商品もあるという。
「ココトク!」とは何かを説明する相木社長
同社の主力業態であるベイシアは元々、EDLPを追求するディスカウントスーパーの側面を持つ。その上で今回、改めてディスカウントを強調する新業態をオープンする理由は何か。相木孝仁(あいきたかひと)社長は「ココトク!」開業の意義を次のように述べた。
「私自身も日々買物をする生活者だ。ここ数年、食費の負担が本当に大きくなったと感じている。欲しい商品があっても、価格を見てつい棚に戻してしまう、品質を見てちょっと迷ってしまう。そんな経験が以前より増えたような気がしている。これは私だけでなく、多くのお客様が感じておられることだと思う。
できるだけ安く買いたい。でも品質は妥協したくない。その思いにもっと応えられるお店が必要ではないか。既存のスーパーマーケットだけでは十分に満たしきれないニーズがあるのではないか。そう考えたことが『ココトク!』の出発点だ」。
相木社長によると、従来のディスカウント業態に対し、「安いから選ぶという買物になりがちで、どこか我慢や妥協を感じ、買物そのものが楽しくないと感じることがあった」という。そこで今回、全く逆の方針を目指す。
まずは売場やオペレーションなどの設計を見直すことで「劇的な安さ」を実現。新鮮な生鮮食品、厳選したNB品、それに挑むベイシアのPB、自信をもって提供する総菜の数々などによって、安さだけではなく選ぶ楽しさを感じられるような商品構成とする。ココトク!を新たに開業することによって、今まで以上に価格感度の高いエリア・商圏に対し、より的確に対応できるようにした。
タコスコーナーを新設
まず新しい取り組みとして、店内に入って右手のフードコート内にタコス専門店「タココステーション」を導入。バイオーダーコーナーにて1個税込200円から出来たての沖縄風タコスが注文できる。
元々はカフェスペース「HanaCafe」があった場所で、業態転換に伴い、ここをどう活用するか社内で議論した結果、「どうせやるなら思い切ったチャレンジをしよう」とした結果がタコスなのだという。世の中の流行、米の値上がりに伴う在宅タコスパーティ需要などの情報をもとに挑戦することを決定。沖縄タコスを学ぶべく、バイヤーたちを沖縄まで連れていきタコスの研修を実施した。
こうして「沖縄風タコス」(1P200円、4P780円)と「沖縄風タコライス」(R590円、L780円※タコライスはバイオーダー対象外)の2アイテムを開発したという。なおタコスには、辛すぎず具材感のある食べやすいサルサソースが付いてくる。
ココトク!ビッグ弁当
総菜カテゴリーでは、圧倒的なボリューム感・コスパを誇る「究極の弁当」シリーズがココトク!にも登場。重量1kgの「ココトク!ビッグ弁当」(カレーライス、麻婆豆腐ライス、うどん各633円)を取り扱う。
ベイシアで提供しているBBB(ベイシア・ビッグ・弁当)とほぼ同一だが、使う材料を少し変えるなどの工夫でやや安くした。2人前の分量であるため、2人でシェアして食べれば1人1食500円以下で済むのがポイント。ファミリーでの利用などを見込む。ココトク!で販売する弁当やベーカリーは、飲み物やデザートを組み合わせても1人500円以下で食事できるような価格設定が特徴となっている。
1人前の弁当として、250g入りのご飯でボリューム感を提供する「ココトク!モリモリ弁当」(ソース4種各320円)や、「肉が旨い!三元豚ロースカツ丼」(428円)なども用意した。
はみ盛コッペ
180gのボリュームでしっかり食事できる総菜パン「はみ盛コッペ」(各212円)も登場。焼きそば、ナポリタン、からあげ、コロッケの4種をラインアップしている。
「ココトク!シュークリーム」と「発酵バターのクロワッサン」
1個104円のほぼワンコインで利用できるデザート「ココトク!シュークリーム」も販売。店内焼成でクリームもしっかり入っており、おやつや軽食にも適している。コスパ良好な「発酵バターのクロワッサン」(3個入り428円)も並ぶ。
このほか、1個104円でバラ売りしている総菜なども購入可能。バラ販売コーナーには、コロッケやメンチカツ、アジフライに焼鳥、揚げパンなどがラインアップしている。
鮮魚寿司がほぼワンコインで購入可能
鮮魚カテゴリーの商品も総菜売場の島に隣接して並ぶ。生寿司、お魚屋さんのお弁当シリーズが税込536円(税別497円)とほぼワンコインで購入できる。
鮮魚メインのコーナーでは、インストア加工の切り身やアウトパックの魚総菜もラインアップ。インストア:アウトパックの比率は6:4で、寿司・刺身は店内で手間をかけて加工する方針だ。
精肉はPC比率100%
一方、精肉に関しては、全品がプロセスセンター(PC)からの供給になる(開業当日のみ一部店内加工)。豚こま肉や手羽元などのジャンボパック品を充実させ、食べ盛りのファミリー層にニーズを取り込んでいく。ベイシアこだわりのオリジナルブランド「とろ牛」のステーキも扱う。
青果売場の段ボール陳列
青果売場の果物・野菜は段ボールごと陳列。果物の奥には、1個39円のトマトや1玉83円のキャベツなどが豊富に並ぶ。
フローズン売場ではワンプレート商品を強化
冷凍食品売場では、流行りのワンプレート食品の品ぞろえを強化。冷凍野菜の販売も訴求していく。
「劇安ワンダーランド ココトク!ふかや花園店」店舗外観
■劇安ワンダーランド ココトク!ふかや花園店 所在地:埼玉県深谷市荒川1050 アクセス:関越自動車道「花園IC」より車で約5分 TEL:050‐3644-9955(対応時間:10時~18時)
営業時間:10時~21時
取材・執筆 古川勝平
ベイシア/新業態ディスカウントスーパー「ココトク!ふかや花園店」6月12日オープン
流通ニュースでは小売・流通業界に特化したB2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。
Page 2
2026年06月04日 13:58 / 店舗レポート
イオンリテールは6月4日、「イオン海老名駅前店」(神奈川県海老名市)をオープンした。
イオン海老名駅前店
同店は、1984年に「海老名ショッパーズ」の核テナント「Dマート海老名店」として開業。1986年に「ダイエー海老名店」に業態転換し、今年2月25日閉店していた。
今回、30~40代向けの商品など食品を強化し、再出発するもの。
近隣では、5月17日「イオン海老名店」が建て替えのため一時閉店している。閉店した2店舗の顧客の利用を取り込み、食品売上高は旧ダイエー店舗の1.3倍を目指す。
1日の乗降客数が10万人を超える相鉄・小田急線「海老名駅」から徒歩4分、JR相模線「海老名駅」から徒歩7分の好立地となっている。車利用の広域からの集客も想定し、商圏は周辺5㎞圏内・人口12万人と設定している。
海老名市は、相鉄が東急と直通運転を始め東京へのアクセスが向上。駅前の再開発が進み、人口が増加している。
特に、店舗周辺はマンション建設が続くなど30~40代ファミリーの増加が見込まれており、若年層を意識した簡便商品、スイーツ、コスメを拡大した。
旧店舗から売り場面積(約2868m2)は大きく変わっていないが、什器は高さがあるものを使用するなど取扱商品数を増やした。
若年層向けにグミ・スイーツ・総菜を強化
鮮魚売り場はパエリアセットなどで若年層を意識
改装で力を入れたのが鮮魚売り場で、対面販売でにぎわいを演出。調理サービスも対応している。
エリアで人気のエビは5000円クラスの商品や、「パエリアセット」といった若年層向けの商品も用意している。
グミ売り場
菓子を食事代わりする若年層のニーズに応え、グミ、青果のフルーツを使ったスイーツ、チルドデザート、ベストプライスの焼き菓子などを充実。
ベストプライスの焼き菓子
季節のフルーツを使用したスイーツ導入は、同社では「イオンスタイル鴨居」(横浜市緑区)に続き2店舗目となる。
フルーツを使ったスイーツ
また、昼食・夕食需要を見据え、11~12時・夕方以降にでき立ての総菜を提供する。
1本買える焼き鳥、1つから買えるてんぷらのコーナーを新規導入した。
そのほか、焼き立てピザ、希少部位を含めた焼き肉、ファミリー向け大容量パックの肉、すし、冷凍食品なども強化した。
焼き鳥・てんぷらコーナー
生活者の節約志向に対応し、店内各所に低価格PB「ベストプライス」をコーナー化している。
総菜パンのベストプライスコーナー
さらに、イートインスペースの隣に、コスメ売り場(約247m2)を設置。カウンセリング化粧品のほか、10~20代に好まれるプチプラコスメ、韓国コスメなどもそろえた。
併設の「イオン薬局」では、土日・祝日も処方せんを受け付けている。
コスメ売り場
ネットスーパー、配送サービス「即日便」、移動販売車の対応も行う。
-
焼き肉を強化
-
イオンリテールのオリジナルチルドデザート
-
おにぎりコーナー
-
イオンのオリジナル総菜
-
ミニトマトバイキング
-
冷凍食品売場
-
手ごろな価格のおやつ
-
イオン薬局
-
日用品コーナー
-
旧ダイエー店舗を刷新
■イオン海老名駅前店 所在地:神奈川県海老名市中央3-2-5 敷地面積:約2万1368m2 売場面積:約2868m2 営業時間:8時~23時(調剤薬局9時~20時)
駐車台数:815台
取材・執筆 鹿野島智子
イオンリテール/「イオンスタイル武蔵村山南」6月12日オープン、ダイエーを刷新
流通ニュースでは小売・流通業界に特化したB2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。