自由が丘“悲願”の大規模商業施設が開業。「ライバルは二子玉川」、都内有数のオシャレ街が選んだ次の100年への一手(BUSINESS INSIDER JAPAN)
東急東横線・大井町線「自由が丘」駅前に、大規模複合施設「JIYUGAOKA MUSE SQUARE」が2026年9月17日、開業した。地元の地権者らで構成する再開発組合を事業主体とし、鹿島建設とヒューリックが開発を手がけた。地上15階・地下3階、高さ約60メートル、延床面積は約4万6000平方メートル。地下1階から地上5階に商業施設、6階に事務所、8階以上に賃貸住宅が入る。 【画像をみる】「スターバックス」「叙々苑」「ハンズ」など自由が丘に開業した商業施設内のテナントの詳細(全15枚) 自由が丘駅前での大規模再開発は、駅の開業以来、初めてだという。東横線沿線では再開発が進む渋谷や横浜などのターミナル駅に加え、武蔵小杉や二子玉川など近隣エリアも存在感を示すなか、再開発組合の理事長は駅前施設の開業について「自由が丘にとって悲願」と語る。自由が丘が駅前再開発に踏み切った背景や狙いを取材した。
1926年に東横線が開業し、自由が丘駅は翌1927年8月に当初、九品仏駅として開業。2年後に自由が丘駅と改名されて以降、大井町線との乗り換え駅として、ファッションや美容、スイーツの街として発展してきた。2027年には駅開業100周年を迎える。 JIYUGAOKA MUSE SQUAREの地下1階〜地上4階には高級スーパー「明治屋」やマツモトキヨシの他、スターバックスやハンズ、叙々苑などの有名チェーン店を中心に飲食店やアパレル雑貨店などが入る。老舗洋菓子店「モンブラン 自由が丘」や老舗時計店「一誠堂」、「そば処 自由が丘 藪伊豆」の地権者3店はテナント譲渡という形で店舗を構えた。このうち、モンブラン 自由が丘は日本におけるモンブラン発祥の店とされている。 特徴的なのは、5階のヒューリックが手がける子育て・教育施設「こどもでぱーと」だ。 こどもでぱーとの出店は中野、たまプラーザに続く3施設目。これまでは単独ビルでの展開だったが、複合施設の1フロアに集約する形態は今回が初めてとなる。自由が丘では、そろばん教室や小学校受験塾、親子で学べる料理教室などが入居している。 ヒューリックの広報担当はこどもでぱーとのフロアについて「自由が丘に住む子育て世代は世帯収入が高く、教育熱心な家庭が多い。主に乳幼児から小学生が親子で通えるようなサービスを意識した」と説明する。子どもを塾に通わせている親が、下の衣料品店や雑貨店で買い物するというような需要も狙う。 6階の事務所フロアには、元々あったみずほ銀行の店舗が集約移転する予定だ。7階以降の高層階は賃貸住宅170戸で、1LDKから3LDKまでをそろえる。館内には防災備蓄倉庫や自家発電設備を備えた。 施設全体のターゲット層については「性別や年齢層という絞り込みではなく、自由が丘を訪れた人が自分の関心に合わせて回れる施設を目指した」という。駅から2〜3キロ圏の住民を中心に、富裕層や上質な生活を志向する層を主な客層と想定する。