トランプ大統領、台湾有事で米国が軍事介入するかコメントせず

Josh Wingrove

  • 「そのような立場に身を置きたくないから一切コメントしない」
  • 軍事介入を明言していたバイデン前大統領とは一線を画す

トランプ米大統領は26日、中国による台湾の武力制圧を阻止することが政権の方針であるかどうか尋ねられたのに対し、コメントを控えると述べた。

  トランプ氏はホワイトハウスでの閣議中に記者からの質問に、「この件について私は断じてコメントしない」と発言。「そのような立場に身を置きたくないから、一切コメントしない。発言するとしたら、それはあなた方に対してではなく、他の人たち、おそらくこのテーブルの周りにいる人たちに対してだろう」と語った。

  バイデン前大統領は中国が台湾に侵攻すれば軍事介入すると繰り返し発言。トランプ氏はそれとは一線を画すことになった。

  米国は従来、台湾を巡り安全保障を明確に保証せず、戦略的曖昧さを維持する政策を採用してきた。1979年の台湾関係法では米国は台湾に自衛のための資源を提供し、一方的な現状変更に反対するとしているが、米国の介入は明確に規定されていない。

  トランプ氏は昨年の大統領選期間中にブルームバーグとのインタビューで、台湾は「防衛の対価を支払うべきだ」と述べていた。

  トランプ氏は26日、中国の習近平国家主席と「非常に良い関係」にあるとし、対中貿易の改善を期待していると発言。「中国との関係は非常に良いものになるだろう」と語った。

原題:Trump Declines to Say If US Would Protect Taiwan From Invasion(抜粋)

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