ショートカバーが原因、最近の米株反発-長続きしないとの見方優勢

Jess Menton

  • トランプ大統領の関税発表を前に投資家はショートポジションを解消

貿易戦争と経済成長鈍化への懸念からS&P500種株価指数は先週下落したが、今週前半は反発した。株式市場の動きは必ずしも明確ではないが、上昇の背景には「ショートカバー」がありそうだ。

  ゴールドマン・サックス・グループがまとめる空売り比率の高い銘柄のバスケットは1日に3.2%上昇し、S&P500種の0.5%増を上回った。

  トランプ米大統領が米東部時間午後4時に関税について発表する前に、一部の投資家が空売りポジションを解消したことがうかがわれる。

  トリプルDトレーディングの市場構造部門責任者で自己勘定トレーダーのデニス・ディック氏は「多くのトレーダーが相互関税の発表を前にショートカバーに傾いていおり、それがショートスクイーズの引き金になる」と説明。「慎重になる必要があり、この上昇を追いかけるわけにはいかない」と述べた。

  今年に入って弱気な見方が強まり、米国株式は週ベースで過去6週のうち5週で下落している。大口投機家はネットショートポジションを1月後半以来の水準にまで増やしていた。

  しかし今週のように相場が上昇すると、投資家がショートポジションを解消し上げが加速する場合がある。

  それでも、世界最大の上場投資信託(ETF)であるSPDR・S&P500ETFトラスト(SPY)のショートポジションは、過去3営業日に増加しており、投資家が最近の反発は長続きしないとみていることを示唆している。

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原題:Short-Covering Is Lying Beneath the Recent Stock Market Rebounds(抜粋)

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