WRCジャパン:TGR-WRT豊田章男会長「チーム内のハイレベルバトルもあと1回のみ」コメント全文
©Naoki Kobayashi
WRC第13戦ジャパン(ターマック)でトヨタは昨年に続き勝利を収め、今回は表彰台独占という好結果も残すことに成功。その一方で、勝田貴元とカッレ・ロバンペラが上位争いから離脱と厳しい一面もあったが、最後まで走り切ったことを評価、こうした最強チームメンバーによる緊迫したタイトル争いも次戦が最後となるので、精一杯戦ってほしいと語った。
(以下、コメント全文)
豊田 章男 (TGR-WRT会長) “ジャパンプライド”を様々な場で語り続けた豊田章男は、木曜日にようやくモリゾウに戻ることができました。
愛知にたどり着き、「ホームラリーにおかえりなさい!」と言いたくて、その足でチームのみんなに会いに行くと、逆に「ホームチームにおかえりなさい!」とモリゾウが言われてしまいました。TOYOTA GAZOO Racing WRTは、そんな“温かい仲間”が集まるチームだったなと嬉しい気持ちでいると、疲れも一気に吹っ飛んでいました。最高の仲間達と戦えていることに、改めて感謝した週末です。
5年連続のマニュファクチャラーズタイトルを確定させて日本に戻ってきてくれたことにも、改めてお礼を言いたいと思います。チームのみんな、本当にありがとう。
そして、今回はセブ、エルフィン、サミの1-2-3フィニッシュ! カッレと貴元は悔しいトラブルもありましたが、最終日まで走り続けてくれました。5台が日本の道をゴールまで走り切ってくれたことが、なによりうれしいです。ありがとう。
貴元のトラブルは私にとっても辛いものでした。パワステも効かず、気持ちも途切れそうになる中でも、彼がなんとか走り続けることができた原動力は「沿道にいたファンの皆さまの声援」だったと彼自身が言っていました。(もちろんクルマを直してくれたアーロンやメカニック達の力が大きいことも分かっています。)
私も移動中にリエゾンにいる多くのファンの皆さまを見ることができました。愛知・岐阜でのラリージャパンも4回目となり、こんな沿道の景色が定着してきたように思えます。私が憧れ続けた“ヨーロッパのモータースポーツ文化”に少しずつ近づいてきました。本当にうれしいです。ラリージャパンを企画し、ここまで続けてきてくれた全ての皆さまにも感謝したいと思います。
エルフィン、スコット、セブ、ヴァンサン、カッレ、ヨンネ…、この6人でこんなにもハイレベルで、こんなにも刺激的な真剣勝負ができるのも次戦が最後です。悔いのないよう、最高の走りを、サウジアラビアでしてきてください!
追伸1 ヤリ-マティ、ヒストリックラリーのチャンピオンおめでとう! ヤリ-マティにも会いたいけど戻ってくる気ありますか? 笑
追伸2 可夢偉、マイク、ニック、優勝おめでとう! 8号車もワンツーフィニッシュ! ホセもGT3で優勝! 諦めずに戦い続けてくれてありがとう!
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team会長 豊田章男