【物議】「1セント硬貨を製造中止!」トランプ大統領がSNSで明かす「無駄遣い」 日本の1円玉は3円の製造コスト…キャッシュレス化の中で街の声は?

アメリカのトランプ大統領が、紙ストローに続き、また驚きの宣言をしました。 というのも1セント硬貨の製造中止を財務長官に命じたとSNSで発表。

その理由は製造コストです。 11日のソレってどうなの?は「『1セント硬貨は製造中止!』1円玉は…?」をテーマにお伝えします。

まず、街の人に週にどのくらいの頻度で現金を使うか聞きました。

40代: 1週間にどれくらいだろう、3日使うか使わないかくらい。キャッシュレスの方が多い。(現金は)飲み会での割り勘ぐらい。

20代: 使わないです。PayPayとか使っちゃう。キャッシュレスの方が早いので、そっちを使う。(Q.現金使用 週0回も?)そういう時も多い。ありますね。

一方で、現金派の人にも聞いてみました。

60代: 毎日(週に)7日は使う。日用品の買い物や日常的に現金使う。

50代: (キャッシュレス)嫌じゃないけど、便利だとは思うけど、別に(現金)不便じゃない。

50代: カードだと引き落としの時にどれだけ引き落とされるかわからない。不安なので現金派。

このように週に何回硬貨を使うか街で50人に聞いたところ、週に1回が一番多く13人、週に3回以内まで広げると合計35人と全体の7割ほどになりました。

キャッシュレス決済を利用するという人が非常に多いようです。

そんな中、アメリカのトランプ大統領が1セント硬貨の製造中止を財務長官に指示したと発表しました。

トランプ大統領は理由について、「米国は長きにわたり2セント余りのコストがかかる1セント硬貨を製造してきた。無駄遣いだ」とSNSで明かしました。

では日本のお金はどうでしょうか。

造幣局は貨幣の製造コストを公表していない理由について、「国民の貨幣に対する信任を維持するためや、貨幣の偽造を助長するおそれがあると考えられる」としています。

ただ専門家によりますと、1円玉を製造するコストは3円程度かかるといいます。

そんな中、街の人からもコストやキャッシュレス化が進んでいることで、1円玉不要の声が聞かれました。

10代: いらないのではと思っちゃう、かさばるので。つくらなくてもいいのではと思う。

40代: なくても困らない。1円とかそういう単位がなくなっていったら完全にいらないのでは。

現在の硬貨の流通枚数は約851億枚です。 そのうち364億枚ほどが1円玉だそうです。

1円玉の製造枚数が最も多かったのは1990年。 1年間で27億枚以上が製造されていました。

1990年前後に1円玉の製造枚数が劇的に増加した理由を専門家の永濱利廣さんに聞きました。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト・永濱利廣さん: 1円硬貨の製造枚数は消費税率の変動や経済状況など様々な要因によって変化してきたが、特に1989年に消費税3%が導入された際には、端数処理の必要性から1円硬貨の需要が増加し発行数も増加した。

ただ一方、ここ数年最も多かったころの5000分の1程度、50万枚程度で推移しています。

今後アメリカのように日本でも1円硬貨の廃止論は出てくるのでしょうか。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト・永濱利廣さん: キャッシュレス化が進む中で1円硬貨の存在意義は薄れてきている。将来的には1円硬貨の廃止や新たな活用方法の模索がさらに進む可能性がある。

今後、世界的にもますます進むというキャッシュレス化。 ちょっと寂しい気もしますが、紙幣や硬貨がどんどん減っていくのかもしれません。

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