【●虎将トーク】阪神・藤川監督、1安打零敗に井坪ら若手は「1軍で戦えるか、はね返されるのか、という一日だった」
(オープン戦、西武1ー0阪神、11日、ベルーナ)阪神が3連敗。西武の5投手継投に九回2死まで無安打に抑えられ、前川右京外野手(21)の遊撃内野安打で屈辱を免れた。打線は8日のDeNA戦(甲子園)の五回を最後に、22イニング適時打なし。投手陣は3人のルーキーが登場。D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が1軍初先発で4回無失点。12アウトのうち、10が飛球で、3安打1三振2四球だった。2番手の育成D1位・工藤泰成投手(23)=四国IL徳島=は背番号24で1回三者凡退だった。育成D3位・早川太貴投手(25)=くふうハヤテ=は3回1失点。藤川球児監督(44)の主な一問一答は以下の通り(OP戦成績=2勝4敗1分、観衆=9500人)。
ーー伊原はしっかりとしたものを見せてくれた
「カウントを有利に進められていない状況でもうまくカウントを取ったりとか。調子が良ければもっとカウントが有利にいくんですけど、そうではない状況からでも落ち着いて見られましたね」
ーー四回のピンチでも3ボールから粘った部分も含めてか(2死満塁で窮地脱出)
「今はDHでやっているけれども、セ・リーグも投手が入るパターンがありますからね。その前後の打順とか、というところも一応は見ながら、できているのではないかな、とも思いますね」
ーーフライアウトが多かった
「切れがあるんでしょうね。また本人と話をしてみますけど」
ーー引き続き開幕ローテ候補
「マウンド上で、セットポジションに入った姿を見たら落ち着きがありますよね。十分なところにはいるのかな、と。あとは兼ね合いね。その辺りですね」
ーー得点圏でも堂々と
「そういった部分が落ち着いて見えることが、投手コーチと同様に感じているところです」
ーー工藤は変化球主体で引き出しの多さも見せた
「バッターも反応をしていましたしね。球が高めに浮かないですね」
ーー打線は大山らがリフレッシュで
「向こうでやることがあるので。今はシーズンに向けて打ち込んだりしている状況ですから。今日は井坪とか、自分が1軍で戦えるかどうか、はねのけるのか、はね返されるのか、という一日だった。(試合に)出ていた選手にとっては、非常にいろいろなことを感じるような何日間なのではないかな、と思いますけど」
ーー1安打。井坪を含めもう少し見せてほしい部分も
「オープン戦なので、みんな2打席ずつとかですから、どうしてもぶつ切りにはなってしまう。その中でも越えなければいけないハードルではないけど、壁があって。彼らに聞いてもらった方がね。これを経験として次に生かしていかなければいけないです」
ーー最後に前川が安打。気持ちの強さか
「ベンチでゲームに集中して座っていますしね。自分たちの前で見ている姿も立派。年齢などを別にしてありますけど」
ーー町田は二盗を阻止
「横から見ていても、捕手の座っている姿もいいし、送球ももちろん良かったですけど。早川をリードしながら、頑張って低めを要求し続けて、我慢強くリードができたのではないですかね」
ーー早川は複数イニング
「プラン通りですけどね。ブルペンでは緊張感があったようで、それも一つずつ経験をしなければいけないので。次回に生かしてくれるのではないかな、と思います」