小祝さくらが今季初Vで6シーズン連続優勝 クマ出没の無観客試合を3打差逆転
◇国内女子◇明治安田レディスゴルフトーナメント 最終日(20日)◇仙台クラシックGC (宮城)◇6642yd(パー72)◇晴れ(無観客)
10位から出た小祝さくらが1イーグル5バーディ、1ボギーの「66」でプレーして3打差を逆転し、通算15アンダーで今季初優勝を遂げた。昨年6月「アース・モンダミンカップ」以来となる通算12勝目。ツアー初勝利を飾った2019年から7年(6シーズン)連続での優勝となる。
国内女子ツアーでは、不動裕理の10年連続優勝(1999年~2008年)が最長。アン・ソンジュ(韓国)が9年(2010年~18年)で続く。継続中だと小祝が最も長く、山下美夢有が21年から、今季開幕戦を制した岩井千怜が22年からそれぞれ4年連続となっている。
1打ビハインドで迎えた後半16番(パー5)で、グリーン奥13ydから58度のウェッジでカップに沈めるチップインイーグル。混戦から一歩抜け出して単独首位に立ち、後続を1打差で振り切った。
新規大会は16日(水)のクマ出没に伴い、54ホール短縮、4シーズンぶりの無観客開催という厳戒態勢が敷かれた。一日遅れで18日(金)に開幕してからは滞りなく進行した。競技短縮によるメルセデスランキング付与ポイントの配分に変更はなく、賞金ランキングへの加算は75%に減額となる。
小祝は優勝スピーチで「クマの対策を何重にもしていただき、本当にありがとうございました。コロナ以来の無観客試合になってしまいましたが、その中でもたくさんバーディを取れて優勝できてとてもうれしい」と話した。
通算14アンダーの2位に、首位タイから「70」でプレーした仲村果乃と佐藤心結、ともに16位から「66」と追い上げた河本結と永嶋花音の4人が並んだ。仲村は2位タイで終えた前週の「ミネベアミツミ レディス」に続き、初優勝を再び逃した。
通算13アンダーの6位に永井花奈、都玲華、サイ・ペイイン(台湾)。1打差を追った今季1勝の永峰咲希は「71」と伸び悩み、12アンダー9位で終えた。
今季3勝で年間ポイントランキング1位を走る佐久間朱莉は9アンダー34位だった。
<最終成績> 優勝/-15/小祝さくら 2T/-14/仲村果乃、佐藤心結、河本結、永嶋花音 6T/-13/サイ・ペイイン(台湾)、永井花奈、都玲華 9T/-12/小林光希、脇元華、永峰咲希、菅楓華、徳永歩、ウー・チャイェン