W杯残り「2.5枠」を争うアジア最終決戦が開幕!! サウジがインドネシア下して王手、日本人審判による中東対決はドロー

FWフェラス・アルブライカン(写真左)が2ゴールの活躍

 北中米W杯アジア最後の「2.5枠」を争うプレーオフが8日に開幕し、B組はサウジアラビアがインドネシアを3-2で破った。ホーム大歓声に後押しされての逆転勝利で、3大会連続7回目のW杯出場に王手。一方のインドネシアは前半早々に先制点を奪ったが、悔しい逆転負けでW杯ストレートインは厳しい状況となった。  3か国総当たりで首位がW杯出場権を手にするアジアプレーオフ。B組はポット1のサウジアラビアとポット3のインドネシアが対戦した。

 先に試合を動かしたのはインドネシアだった。前半6分、右サイドからのFKにDFケビン・ディクスが反応すると、これがDFハッサン・タンバクティのハンドを誘発。当初は主審が笛を吹かなかったが、慎重なVARレビューの末にインドネシアにPKが与えられた。キッカーはディクス。同11分、ゴール左隅ギリギリのコースに決め、大事な先制点を奪った。

 ところがここからサウジアラビアが猛攻を仕掛けた。まずは前半16分、度重なる波状攻撃からMFワヘブ・サレハがバイタルエリアで切り返し、豪快な左足ミドルシュートを突き刺して同点に追いつく。そしてさらに攻め続けた同31分、右からのクロスにFWフェラス・アルブライカンが飛び込むと、後ろからDFヤクブ・サユリにシャツを引っ張られ、こちらもVARの介入でPKを獲得。これをアルブライカンが決めて逆転した。  後半もサウジアラビアの勢いは止まらず、17分、MFムサブ・アルジュワイルのミドルシュートはGKマールテン・パエスに止められたが、こぼれ球にアルブライカンが詰めて3-1。インドネシアも同43分、この日2度目となるPKをまたもディクスが決め、1点を返したが、反撃はここまで。サウジアラビアが3-1で勝利した。  もっともサウジアラビアはMFモハメド・カンノが最終盤に遅延行為と審判への抗議で2枚のイエローカードを立て続けに出されて退場処分となり、次に試合は出場停止となった。  インドネシアは11日、中2日でイラクと対戦。サウジアラビアは14日、中5日でイラクと対戦する。3か国の最上位がW杯出場権を獲得。2位はA組2位とのホーム&アウェーに回り、勝者が大陸間プレーオフへの出場権を手にする。

 なお、A組の初戦はカタール対オマーンが0-0のドロー。ポット1でホーム開催のカタールが勝ち点を落とす混戦模様となった。なお、この試合は荒木友輔主審ら日本人チーム6人が試合をさばき、安定したレフェリングを見せた。次戦はオマーンが11日にUAE、カタールが14日にUAEとそれぞれ対戦する。

 順位表、日程は以下の通り。

[グループA](開催地:カタール)

1.カタール(1)0 1.オマーン(1)0 3.UAE(0)0

第1節

2025年10月8日(水) オマーン 0-0 カタール [ドーハ]

第2節

10月11日(土) UAE 26:15 オマーン [ドーハ]

第3節

10月14日(火) カタール 26:15 UAE [ドーハ]

[グループB](開催地:サウジアラビア)

1.サウジアラビア(3)+1 2.イラク(0)0 3.インドネシア(0)-1

第1節

2025年10月8日(水) インドネシア 2-3 サウジアラビア [ジッダ]

第2節

10月11日(土) イラク 28:30 インドネシア [ジッダ]

第3節

10月14日(火) サウジアラビア 28:30 イラク [ジッダ]●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集●北中米W杯アジア最終予選特集▶日本代表の最新情報はポッドキャストでも配信中

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