女子バレー日本、世界ランク2位“宿敵”ブラジルにフルセット激闘も決勝進出ならず 銅メダル懸け開催国ポーランドと対戦へ【ネーションズリーグ】

 宿敵にまたも阻まれた。  現地7月26日、バレーボール最強国決定戦「ネーションズリーグ」は女子の決勝ラウンド準決勝が行なわれ、前回銀メダルの日本(世界ランク4位)は同2位のブラジルに2-3(25-23、21-25、18-25、25-19、8-15)のフルセットで敗れ決勝進出はならず。日本ラウンドで完敗した強豪にリベンジを果たせず、開催国ポーランドとの3位決定戦に回る。 【動画】宿敵ブラジルと白熱のフルセットマッチ!激闘の一部始終  日本のスタメンは石川真佑、和田由紀子、佐藤淑乃、関菜々巳、島村春世、宮部藍梨で準々決勝のトルコ戦と同じメンバーを起用。リベロは小島満菜美と福留慧美の2枚を併用して臨んだ。  日本は第1セットからエンジン全開。石川がサービスエースを早速決めるなど3連続得点で好発進。さらにブロックポイントを挙げて10-6と点差を広げる。中盤には相手の強打を福留がスーパーレシーブでつなぎ、長いラリーから和田が決めて14-8とリード。相手エース・ガビの強打が決まりはじめ一時はブラジルに逆転されるも、佐藤がロザマリアをブロックで止めて勝ち越し。接戦をモノにし、日本が先取した。  第2セットはブラジルのエースが日本に牙を向く。ガビの強烈スパイクが次々と決まり連続失点。レフトからの強打だけでなく、中央から打点の高いバックアタックを日本コートに叩きつけ、主導権を握られる。終始ガビの勢いを止められず21-25で落とす。  第3セットは互いに点を奪い合う展開でスタート。ブラジルに常に2点を先行されるが佐藤のスパイク、島村のブロード攻撃などで離されまいと必死に粘る。ブラジルの強打が日本のブロックをぶち破り、先に20点目を献上。終盤からブラジルの地力が勝り、日本はそのまま押し切られる。    崖っぷちとなった第4セット、アクバシュ監督は宮部に代えて前衛に荒木彩花をスタートから起用。その荒木が早速ブロックポイントを挙げて先制する。ブラジルの高い壁を島村のクイック攻撃、レフトから佐藤が強打を決めて9-6と一歩リードする。さらに和田の強烈スパイク、石川のプッシュ攻撃、関のツーアタックなど多彩な攻撃で日本が先に20点目に到達。ブラジルに反撃され一時は1点差に迫られるも、和田のモンスターブロックが炸裂。そのあとライトから20点目となる強打を叩きつける。ブラジルを突き放すと、最後は石川のスパイクが決まり日本がこのセットを奪取。土壇場でフルセットに持ち込む。  運命の最終セット、日本は1-4とビハインド。ブラジルの猛攻、素早い移動攻撃に対応できず点差が大きく開いてしまう。劣勢の日本は選手交代で流れを変えようとするが、ガビを中心としたブラジルの波状攻撃を最後まで止められず。格上相手に白熱した激闘を繰り広げたが、ついに力尽きた。  惜しくも決勝進出を逃した日本は27日に開催国ポーランドと対戦する。日本ラウンドは3-1で勝ったが、今度は完全アウェーのなか2大会連続メダル獲得を目指す。   <バレー日本女子のVNL成績> ―予選ラウンド― ■第1週 カナダ・オタワ 第1戦 ○3-0オランダ  第2戦 ○3-0セルビア 第3戦 ○3-0カナダ 第4戦 ○3-0ドミニカ共和国 ■第2週 香港 第5戦 ○3-2タイ 第6戦 ●2-3イタリア 第7戦 ●1-3中国 第8戦 ○3-0チェコ ■第3週 日本・千葉 第9戦 ○3-0フランス 第10戦 ○3-0韓国 第11戦 ○3-1ポーランド 第12戦 ●0-3ブラジル ■決勝ラウンド(ポーランド・ウッチ) 準々決勝 ○3-2トルコ 準決勝 ●2-3ブラジル 3位決定戦 ポーランド(7月27日 日本時間23:00) 構成●THE DIGEST編集部

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