シリア暫定政府、公務員給与を来月400%引き上げ
シリア暫定政府のアバジード財務相は1月5日、効率性と説明責任を高めるための省庁の行政再編完了を受け、来月から多くの公務員の給与を400%引き上げる方針を示した。写真は紙幣の入った袋。2024年12月、ダマスカスの中央銀行で撮影(2025年 ロイター/Ammar Awad)
[ダマスカス 5日 ロイター] - シリア暫定政府のアバジード財務相は5日、効率性と説明責任を高めるための省庁の行政再編完了を受け、来月から多くの公務員の給与を400%引き上げる方針を示した。
これには1兆6500億シリアポンド(約1億2700万ドル)のコストがかかると推定され、既存の国家財源に加え、地域援助、新規投資、海外に保有されているシリア資産の凍結解除に向けた取り組みを通じて賄う。
アバジード氏は「(この措置は)国内の経済状況に対する緊急解決策への第一歩だ」とロイターに語った。
また、崩壊したアサド政権下では公務員の給与は月25ドル程度で、国民の大半と同様に貧困ラインを下回っていたと指摘した。
暫定政府は、全ての納税者にとって公平な税制を実現するため、税制の全面的な見直しなどについても取り組んでおり、最初の草案が4カ月以内に策定される見通しだ。
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Riham Alkousaa is politics and general news correspondent for Thomson Reuters in Germany, with focus on the energy and climate change topics, covering Europe’s biggest economy's green transition and Europe’s energy crisis.