米は薬物流入で「責任転嫁」、関税上乗せに中国が反発 報復も警告

中国商務省は28日、トランプ米大統領が中国製品に対する追加関税をさらに10%上乗せすると表明したことに反発し、報復措置を取ると警告した。資料写真、2018年、アーリントンで撮影(2025年 ロイター/Yuri Gripas)

[北京 28日 ロイター] - 中国商務省は28日、トランプ米大統領が中国製品に対する追加関税をさらに10%上乗せすると表明したことに反発し、報復措置を取ると警告した。

声明文は関税上乗せに断固反対だとした上で、中国は世界で最も厳しい部類の薬物対策を取っていると説明。米国は合成麻薬「フェンタニル」流入について「責任転嫁」しており、グローバル・サプライチェーン(供給網)を不安定にしていると非難した。

「一方的な関税は世界貿易機関(WTO)ルールに反し、多国間貿易システムを損なうものだ」と改めて訴えた。

「できるだけ早期に対等な対話を通じて意見の相違を適切に解消する正しい軌道に戻る」よう米国に要求。一方で「もし米国がこのような行動を押し通すならば、中国は自国の合法的な権利と利益を守るために必要なあらゆる対抗措置を取る」とした。

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