三重連星「オリオン座GW星」の"GW"意味とは…?【今日の宇宙画像】

【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

ゴールデンウィーク、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今回は、オリオン座の方向にある三重連星系 「オリオン座GW星(GW Orionis)」 をご紹介します。この画像は、アルマ望遠鏡(ALMA)が取得したデータを擬似的に着色したものとなります。

  • Image Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), Bi et al., NRAO/AUI/NSF, S. Dagnello
  • sorae - 塵のリングを持つ三重連星「オリオン座GW星」の周囲に系外惑星が存在する可能性

3つのリング構造が特徴的で、これはオリオン座GW星を取り囲む ガスと塵の「原始惑星系円盤」 が、何らかの原因で三つに分かれているとみられています。

リングの半径は内側からそれぞれ「約46天文単位」「約188天文単位」「約338天文単位」と推定されています(1天文単位=約1億5000万km、太陽から地球までの平均距離に由来)。わかりやすく例えると、内側のリングは太陽から冥王星の距離よりも遠く、一番外側のリングはその7倍以上の距離があり、光の速さでも約2日ほどかかります。

ところで、タイトルに入れた 「GWの意味」についてですが、これは変光星を表す命名記号で、オリオン座で発見された変光星に発見順で割り振られたものです。GWと見るとゴールデンウィークを思い浮かべがちですが、これでひとつ 天文の豆知識 が増えましたね!

編集/sorae編集部

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