実写版「ONE PIECE」ブロギー&ラブーンも忠実再現!ビジュアル初公開
尾田栄一郎による人気漫画を実写ドラマ化したNetflixオリジナルシリーズ「ONE PIECE」シーズン2から、ブロギー(ブレンダン・マーリー)と巨大クジラ・ラブーンのビジュアルが公開された。
【画像】ビビ、ロビン、スモーカー参戦!「ONE PIECE」シーズン2新キャラビジュアル
原作コミックにおけるブロギーは、巨人の国・エルバフ出身の元巨兵海賊団船長。“赤鬼のブロギー”の異名を持ち、親友でありライバルの戦士・ドリーと100年間にわたり決闘を続けている。公開されたビジュアルでは、ブロギーの巨体が違和感なく実写化されていることがうかがえる。
ADVERTISEMENT 実写版「ONE PIECE」シーズン2に登場するラブーン - (c)尾田栄一郎/集英社さらに、麦わらの一味がたどり着いた偉大なる航路(グランドライン)の始点である双子岬に生息するクジラ・ラブーンも登場。原作コミックでは、とある海賊と交わした“約束”を信じ、双子岬で50年以上待ち続けている。その大きさは実写版でも再現されており、ビジュアルには、ゴーイング・メリー号を丸呑みしようとするラブーンの姿が収められている。
シーズン2には、元巨兵海賊団・ドリー(ヴェルナー・コーツァー)や元ロジャー海賊団の船医クロッカス(クライヴ・ラッセル)も登場。海軍中将スモーカー(カラム・カー)、秘密犯罪会社「バロックワークス」の副社長ミス・オールサンデー/ニコ・ロビン(レラ・アボヴァ)、メンバーのミス・ウェンズデー/ネフェルタリ・ビビ(チャリスラ・チャンドラン)らも実写化される。(編集部・倉本拓弥)
Netflixシリーズ「ONE PIECE」シーズン2は2026年世界独占配信
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映画『ジュラシック・ワールド』シリーズ新章『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(全国公開中)に出演しているジョナサン・ベイリーとマハーシャラ・アリがインタビューに応じ、劇中で演じたヘンリー・ルーミス博士とダンカン・キンケイドの魅力、歴代主人公の一人であるアラン・グラント博士との共通点について語った。
【動画】1作目に原点回帰!『ジュラシック・ワールド/復活の大地』本予告
前作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)の5年後が舞台となる本作は、登場人物&キャストを一新。ジュラシック・パーク開園のために使用された研究機関が眠る禁断の島を舞台に、新薬の開発に必要な三大恐竜のDNAサンプル採取に挑むチームの姿を描く。
ADVERTISEMENTヘンリー・ルーミス博士は、主人公ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)と共に島へと向かう古生物学者。ジョナサン曰く「人々が恐竜への関心を失っていくのではないかとショックを受けていて、どうしていいか分からない」と悩みを抱えているという。
そんなルーミス博士は、『ジュラシック』シリーズの初代主人公アラン・グラント博士(サム・ニール)のもとで古代生物学を学んでおり、本作と過去作をつなぐ役割も担っている。
師匠であるグラント博士との共通点について、ジョナサンは「ものへの『驚き』と『畏敬の念』だろう」と分析。「オリジナル映画にも通じるテーマで、登場人物みんなが感じていること。それが伝染していく。子供の頃に映画を観て、登場する恐竜たちの神々しさに圧倒されたことを覚えている」と語り、「グラント博士はヘンリーにとってのアイドルだと思う。ヘンリーは彼のポスターを部屋に貼ってるくらいだ」と意外な設定を明かした。
マハーシャラ・アリが演じるダンカン・キンケイド - (C) 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.ルーミス博士の頼れる仲間となるのが、ゾーラの旧友である元傭兵ダンカン・キンケイドだ。マハーシャラは「彼は半分賢者、半分密輸業者みたいなやつ」と二面性があるキャラクターだと説明。「ゾーラと共に秘密の作戦に関わっていて、彼女から必要だとよく呼び出される関係だ」とゾーラから絶大な信頼を寄せられていると語る。
小型軍用巡視船「エセックス号」の船長で、誰よりも仲間想いなダンカンだが、大きな喪失と向き合い、乗り越えた過去がある。「困難や悲劇を乗り越えたときに、本当の強さを手に入れることがある。彼もそうやって強くなったキャラクターだと思う。失ったものから、その体験から強さを育んでいった」とマハーシャラは強調していた。(編集部・倉本拓弥)
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横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)で主人公・蔦屋重三郎(横浜)の妻ていを演じる橋本愛。大河ドラマへの出演は「西郷(せご)どん」(2018)、「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(2019)、「青天を衝け」(2021)に続いて4度目、主人公の妻役は3度目となる橋本が役づくりを振り返るなか、本作ではこれまで大河ドラマで培った経験が実を結び、所作指導が入らなかったことを明かした。
橋本演じるていは、市中の本屋の娘で謹厳実直で控えめな性格。父から受け継いだ本屋が元夫の吉原通いのために傾いて店じまいを余儀なくされ、その土地を蔦重(横浜)が買い上げ「耕書堂」をオープン。初めは蔦重に反発していたが、「本」に対する彼の真摯な思いに共鳴し、やがて夫婦となる。
ADVERTISEMENT「西郷(せご)どん」では吉之助(のちの西郷隆盛/鈴木亮平)の最初の妻、「青天を衝け」では渋沢栄一(吉沢亮)の妻と、これまで大河ドラマで主人公の妻を2度演じている橋本。本作で出演をオファーされた際、喜びと同時に不安もあったという。
「またご縁があるのがとても嬉しくて。大河ドラマのように長い作品もないですから、役柄に対しての愛情はやはり段違い。大河ドラマで今まで演じてきた役はどれも大好きで、未だに日常生活でその魂が残っていると感じるぐらい強く刻まれるというか。収録は大変ですが一つの役を集中して演じられることはとても好きですし、ありがたいです。ただ、主人公の妻という役柄が重なってきてはいるので、視聴者の方に飽きられてしまうのではないか、否定的な気持ちを抱かれる方もいるのではないかとも。もちろんこれまで演じてきた役柄とは全く違いますが、全く違うように見えるように意識して演じたいと思いましたし、主人公の妻役はこれが最後だと思うぐらいの気合いで演じたいと思っています」
3度目の妻役にプレッシャーを感じる一方で、これまで大河ドラマで培った経験が報われることもあった。それが時代劇での「所作」だ。
ADVERTISEMENT「(大河ドラマで)1番初めに出演させていただいたのが「西郷どん」で、その時は時代劇の経験も初めて、というくらいのレベルでした。『いだてん』『青天を衝け』まで、所作指導の先生にたすきの結び方、畳の歩き方など、0から教えていただいたのですが、ついに『べらぼう』から、クランクイン前の所作指導がなくなったんです。畳のへりを踏んではいけないといったルールですとか、お着物の着こなし方なども、最初の頃よりは身についてきた実感もあって。とはいえ、少しでもお着物に慣れたいと思ったので、収録前から日本舞踊に通い始めました。おていさん自身が踊りを習っていたかはわかりませんが、習っていなくても、どこか凛とした所作が表現できればいいなと。身体表現が好きなのですごく楽しんでやっています」
所作指導が入らなくなったからといって現状に甘んじることなく、ストイックかつ柔軟に取り組む橋本。なお、ていは大の本好きだが、橋本自身も書評の連載を担当しているほどの読書家。それゆえ、役に親近感もあるようだ。
「わたしは基本的にずっと大笑いしてるタイプの人間なので、笑わない表現は難しく感じますし、わたしも真面目だけれど常にほどよい緩さを意識しているので、ていさんのような堅さはあまりなく、ギャップは多々感じています。でもだからこそ自分のクリエイティビティーが試されているようで、日々楽しんでいます。共鳴する部分は、蔦重さんの“書をもって世を耕す”という作品の根幹とも言えるような信念もそうですし、おていさんが和尚さんとの会話で話していた、本で子供たちや読んだ人の人生を豊かにするという思い。それはわたし自身が実感を伴って大切にしていることです。本に限らず映画やさまざまなエンターテインメントによって人生を豊かにしてきてもらったことに、どこか恩のようなものがあって、その恩返しをしたい気持ちもあります。加えて、エンターテインメントを作る側の人間として、社会を変える力があると心から思っているからこそ、その力を雑に扱ってはいけないと、常に覚悟を持って取り組んでもいます」
ADVERTISEMENT 第25回よりてい(橋本愛)、蔦重(横浜流星)ていと言えば、トレードマークのメガネ。これはていの父が視力の弱いていのためにあつらえたもので、今では橋本自身「おていさんの扮装になると、メガネがないと恥ずかしい」と感じるぐらいなじんでいるという。
「もはやメガネをつけている方が落ち着くぐらいです(笑)。メガネはおていさんにとって父親からもらったギフトであり、相棒のような大切な宝物。その点は前提として意識していますが、一方でメガネに頼り過ぎたくない気持ちもあり、自分でどうこうすることは考えないようにしています。基本的には演出の方の判断におまかせしていて、例えば第25回(6月29日放送)では、おていさんが照れ隠しから指でメガネを持ち上げる仕草がありましたが、あの場面も演出の方のディレクションです。これから先もメガネを活用したシーンが出てくる予定なのですが、なぜおていさんがそこでそんなことをするのかわかっていなくて、今のところ大いなる謎です(笑)」
ADVERTISEMENT脚本の森下佳子が描くていの人物像が橋本のモチベーションになっているようで、これから先、蔦重との夫婦関係が新たなフェーズに突入するにつれ、一層役への愛着が増していくと話す。
「森下さんの台本は、女性のキャラクターを主人公のために機能する存在ではなくて、ちゃんと自分の人生を生き抜いているところを描いてくださるのがとても好きで。おていさんに関しては特に、瀬川さんや誰袖さんと比べると、妻という立場上、当時の時代の背景を鑑みても能動的に、主体的に生きる姿を描くのは難しいのではないかと思うんです。この作品に限らず、わたしは演じる役が誰かを支える、誰かをサポートする役回りであっても、常にその人自身の主体的な生きざまをお芝居に反映できるように意識しています。まだ収録できていないのですが、これからおていさんがどんどん1人の女性として自立していきます。今でも言うべきことは言っているおていさんですが、より強く、幹が太くなっていくような。“もうこんなことを言い合うようになったんだ”と驚くようなシーンもあって、蔦重さんと衝突したり、意見を言い合うことで関係が深まり、対等な関係性になっていくのでそれが楽しみにしているところでもあります」
ADVERTISEMENT橋本にはもう一つ大きなモチベーションがあるといい、「大河ドラマの最終話まで立ち会わせていただくかもしれなくて、それが初めてなんです」と目を輝かせる。
「あくまで多分……ですけどね。途中参加も初めてなのですが、最後の方まで出させていただくのも初めてで、それはものすごく楽しみにしていて。きっと言い表し難い感慨に襲われるだろうなという予感もありますし、大きく長い川を流れてきたような体験が必ず今後に活かされるだろうなと。長い間一緒にやってきたスタッフ、キャストの皆さんと共にゴールテープを切れると思うと、嬉しいです」
加齢表現にあたって思い返されるのが樹木希林さんの言葉だという橋本。「樹木さんが30代くらいの時におばあちゃんの役をやられた時に“普通、役者さんは背中から曲げるけど、違うのよ、腰なのよ”とおっしゃっていて、それ以来“腰、腰”と自分に言い聞かせていて。今回も意識していきたいと思います」と先人の言葉をかみしめていた。(編集部・石井百合子)
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横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほかで放送中)の10日放送・第30回では劇中、喜多川歌麿が転機を迎えるエピソードが展開し、演じる染谷将太が苦しみと涙のシーンの収録を振り返った。
第30回「人まね歌麿」では、黄表紙の「江戸生艶気樺焼」が売れ、日本橋の耕書堂は開店以来の大盛況。蔦重(横浜流星)は狂歌師と絵師が協業した狂歌絵本を手掛けるため、“人まね歌麿”と噂になり始めた歌磨(染谷将太)を、今が売り時と判断し起用。蔦重は歌麿ならではの絵を描いてほしいと新たに依頼するも歌麿は過去のトラウマに苦しむこととなる。
ADVERTISEMENT蔦重が歌麿に提案したのは枕絵(性風俗を描いた絵画)。歌麿の才能を信じる蔦重のため、歌麿は必死に取り組むも夜鷹(街娼)だった母(向里祐香)、向こう傷の男(高木勝也)、幼少期(渡邉斗翔)に自身を苦しめた二人の幻影を見始めるように。歌麿は錯乱状態となり人が変わったようになるが、それでも「枕絵」に挑戦する意味について染谷はこう解釈を語る。
「歌麿の直感的にここは避けて通れないというか、枕絵に挑戦してみないと、きっとこの先には行けないというのを感じたんだと思います。描こうとすると過去のトラウマが出てきて、魂のこもった作品を作るには生みの苦しみはあるとは思いますが、歌麿はそれがすごく重いと言いますか。演じていて気づいたのは、幻覚を“自分から出しにいっている”感じがしたんですよね。きっとそれが歌麿の弱さでもあり、同時に、表現しようと絵に自分の思いをぶつけようとすることができるからこそ天才絵師なんじゃないかなとも思いました」
発狂寸前まで苦しみ抜いた歌麿に手を差し伸べたのは、地獄のような日々を送っていた幼少期に絵を描く喜びを教えてくれた妖怪画の大家・鳥山石燕(片岡鶴太郎)。彼は歌麿の元を訪れると「よう生きとったな」と再会を喜び、いつ訪ねてくるのかと待ちわびていたと話した。彼は歌麿が描いた枕絵を見て“妖が塗りこめられておる。そやつらはここから出してくれ、出してくれとうめいておる。閉じ込められ、怒り、悲しんでおる”“なぜ迷う? 三つ目の者にしか見えぬモノがあろうに”と諭した。
ADVERTISEMENT歌麿は石燕が自分の存在を忘れず気に留めてくれたこと、彼が語る真摯な言葉に感激のあまり涙を流す。歌麿にとって、石燕はどんな存在だったのか?
「石燕先生は蔦重とはまた違う形で受け入れてくれた師であって、「お前には見えるはずじゃ」っていうのは、歌麿にしか描けない絵があるんだぞということを感覚的に教わったような気がしました。さらに歌麿の目に映ったものは、例えば花一つ描くにしても、命や美しさというものを絵として落とし込める才能があるんだぞって言ってるようにも聞こえました」
そして、歌麿は“俺の絵を描きてぇんです!”と石燕に懇願し、弟子入りすることに。“俺も本当にそんな目持ってるんですか?”と問う歌麿に「多分な」とはっきりしない石燕だが、そのテキトーさが歌麿には心地いいようで、再び筆をとり始めた彼の表情は安らぎ、希望に満ちていた。
染谷は歌麿の新たな旅立ちについて「久々に何も考えず、思うがままに、目的がない絵を描き始めます。自分が絵を描くのが好きっていうのはこういう感覚だったよなっていうのをもう一回感じ直せた、もう一度原点に戻れた、そんなシーンだったと思います。蔦重がいなかったら、外に出てまた絵を学ぶということもできないと思いますし、帰るところがあるからこそ、一歩外に踏み出せるようになっていってるのかなとも思いました。蔦重は拗ねながらも見送ってくれたんじゃないかなと思っています」と振り返っている。(石川友里恵)
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横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほかで放送中)の10日放送・第30回では、染谷将太演じる喜多川歌麿が転機を迎えるエピソードが展開し、自身の過去と向き合う過程で想像を上回る闇を抱えている事実が浮かび上がり、SNSでは悲痛の声が上がった。かつて蔦重と再会して過去のトラウマから解き放たれたかのように見えた歌麿だったが、彼が抱えている闇は想像以上に深く、壮絶なものだった。
第30回「人まね歌麿」では「時が来た」のキーワードを巡り、松平定信(井上祐貴)、一橋治済(生田斗真)、そして歌麿らが新たな一歩を踏み出すさまが描かれた。黄表紙の「江戸生艶気樺焼」が売れ、日本橋の耕書堂は開店以来の大盛況となるなか、蔦重(横浜流星)は狂歌師と絵師が協業した狂歌絵本を手掛けようと始動。そのころ、歌麿は“人まね歌麿”と噂になり始め、蔦重は今が売り時と判断し、歌麿ならではの絵を描いてほしいと新たに依頼する。蔦重のためと一念発起する歌麿だったが……。
ADVERTISEMENT蔦重が歌麿に提案したのは、多くの絵師を名を上げたという枕絵(性風俗にまつわる絵画)。気は進まないものの“やらねぇといけねえ気がする”と腹をくくった歌麿が、“好きな女”と聞いて思い浮かべたのは……幼いころ、“なぜ生まれてきたんだ”と自身を痛め続けた母(向里祐香)の顔だった。やがて歌麿は“あたしを描いて名を上げようってのかい? 殺しただけじゃ飽き足らず”と恨みのまなざしを向ける母の幻影を見るようになり、さらには母と共に自身を苦しめたヤス(高木勝也)の幻も出現。「こりゃあ俺を殺した時のことかい?」と嘲る。視聴者の間では「歌麿には酷だわ…」「歌麿にとって女はおっかさんなんだね」「過去の亡霊が蘇る…」「闇が深すぎる…」と同情や先行きを不安視する声が上がっていたが、蔦重の妻てい(橋本愛)が「苦行にしか見えない」と案じる通り、歌麿はろくに食事もとらず自室にこもるようになり追い詰められていく。
ある時は、すたれた神社で見かけた女の顔が痛々しい打撲痕のある母に見え、そばにいた男をヤスと見まがい石で殴打する歌麿。歌麿は母が男に殴られていると思い込んだようで錯乱状態となり、偶然気付いた蔦重が阻止したことで惨事は免れた。“描けねぇんだよ……”“役に立ちてぇとは思ってんだよ”とぽろぽろ涙を流す歌麿。そんな彼を救ったのが、少年時代(唐丸)に共に絵を描き、絵を描く喜びを教えた妖怪画の大家・鳥山石燕(片岡鶴太郎)だった。
ADVERTISEMENT さすがの貫録!歌麿に救いの言葉をかける石燕歌麿が幼いころ、母に殴られてできたたんこぶが割れているのを見た石燕はそれが目玉のように見えるといい、「三つ目」と呼んでいた。石燕は歌麿と再会すると「やはり歌麿は三つ目であったか~」「なんで来なかった? いつくるか、いつくるかと待っておったのじゃぞ」と大層喜び、「けど、よう生きとったな、よう生きとった」としみじみ。戸籍もなく、母に生まれてこなければよかったと虐げられ続けた歌麿にその言葉が心底響いたのか、「覚えててくれたんですか……? ちょいと遊んだだけのガキの事を……」とうれし涙を浮かべた。
絵を描く才に恵まれた者の使命を歌麿に説く石燕に、SNSでは「すべての絵描きに刺さる言葉」「歌麿のことわかってくれてる」「さすが先生」「待っててくれたんだねえ」「蔦重以外の理解者は初めてか」「よかったね歌麿」「泣いてる」と感極まる声が続々。歌麿が石燕に弟子入りしたのちは憑き物が落ちたように穏やかな表情になり、“俺も本当にそんな目持ってるんですか?”と問う歌麿に“多分持ってんじゃねえかな。待ってりゃそのうち何か見えてくるさ”とのんきに答える石燕のやりとりも微笑ましく、早速庭先で花の絵を写生し始める歌麿に「笑顔が戻った」「いい顔してる」と安堵の声が上がっていた。
なお、歌麿が神社で出会った“女”を演じる藤間爽子は「のちの歌麿の妻」として発表されており、どのようなルートで結ばれるのか注目を浴びている。(石川友里恵)
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