話題株ピックアップ【夕刊】(1):ハイデ日高、インフォMT、三菱重

ハイデ日高 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ハイデイ日高 <7611>  2,798円  +248 円 (+9.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位  ハイデイ日高<7611>が急反発。22日の取引終了後に、上限を76万株(発行済み株数の2.00%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は1月23日から7月31日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的という。同時に、25年2月期の期末配当予想を18円から20円へ引き上げると発表しており、これも好材料視されている。年間配当は38円となり、前期実績(35円)に対して3円の増配になる。

■インフォマート <2492>  325円  +27 円 (+9.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

 インフォマート<2492>は4日続伸。22日取引終了後、24年12月期連結業績予想について営業利益を10億円から11億9700万円(前の期比44.2%増)へ上方修正すると発表。あわせて今25年12月期の好調な見通しを発表しており、これらが好感された。24年12月期の売上高については160億8600万円から156億2600万円(同16.9%増)へ下方修正した。インボイス制度の特需が予想以上に落ち着いた影響で売上高は従来予想を下回るが、利益面では売上原価や販管費が一部未発生となったことが寄与する。25年12月期の売上高は194億9100万(前期比24.7%増)、営業利益は23億円(同92.1%増)の見通し。新規利用企業数の増加や料金改定の効果などを見込む。

■三菱重工業 <7011>  2,265.5円  +178.5 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

 三菱重工業<7011>が大幅高。IHI<7013>や川崎重工業<7012>など重工大手株がそろって上昇している。トランプ米大統領就任後、AIインフラの巨額投資計画が公表されたことを受け、株式市場の関心が半導体やデータセンター関連株にシフトした。一方で、米国時間21日に行われた日米外相会談では同盟関係の強化の重要性が確認され、防衛力についても強化を継続する方針を日本側から伝えたと報じられている。トランプ新政権下において、同盟国に軍事費の負担を求める潮流には変わりがないとの見方から、循環物色の一環として、相対的に出遅れ感が強まっていた防衛関連株に資金が向かったようだ。

■藤田観光 <9722>  8,490円  +490 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

 藤田観光<9722>が後場に急伸した。香港に本拠を置き、インベスト・マネジメント業務を展開するオールド・ピーク・グループが藤田観の株式について、新たに5%を超えて保有していることが明らかとなり、これを材料視した買いが入ったようだ。23日に提出された大量保有報告書によると、保有割合は5.03%。市場内において段階的に株式を取得した。報告義務発生日は20日。保有目的は純投資としている。

■日本空港ビルデング <9706>  5,120円  +295 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

 日本空港ビルデング<9706>が大幅続伸。同社は22日取引終了後、東京国際空港(羽田)の国内線旅客取扱施設利用料を4月1日から値上げすると発表。これが材料視されたようだ。大人(12歳以上)は現行の370円から450円に、子ども(3歳以上12歳未満)は180円から220円にそれぞれ変更。施設に係る固定的費用や運用経費などの変動的費用の増加が主な理由だとしている。

■サンリオ <8136>  5,509円  +308 円 (+5.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

 サンリオ<8136>が大幅続伸。SMBC日興証券が22日付で投資評価を「2」から「1」へ、目標株価を4000円から6200円へ引き上げたことが買い材料視された。同証券によると、構造改革後の再成長が想定以上と指摘。「ハローキティ」50周年の反動減への過度な懸念は不要とみている。有力IPの周年イベントが潤沢なことや各種有力コンテンツが複数控えていることを背景に、26年3月期以降も2桁営業増益が期待できると予想している。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,755円  +525 円 (+5.1%)  本日終値

 ソフトバンクグループ<9984>が寄り付きカイ気配スタートとなる人気で続伸。前日に売買代金急増のなか1000円近い上昇を演じフシ目の1万円大台を回復したが、目先筋の利食いをこなしきょうも上値指向を継続している。トランプ米大統領が米国での人工知能(AI)開発にむけたビッグプロジェクトを発表しており、ソフトバンクGは米オープンAIや米オラクル<ORCL>などと共同出資会社を立ち上げ、5000億ドルのインフラ投資に動き出す計画にある。前日の米国株市場ではソフトバンクG傘下の半導体設計アーム<ARM>が約16%高と急騰をみせ6連騰を記録、昨年7月以来の高値圏に急浮上しており、これに伴う株式含み益拡大も株価の刺激材料となっている。

■住友電気工業 <5802>  3,057円  +149 円 (+5.1%)  本日終値

 住友電気工業<5802>が4日続伸した。22日の取引終了後、日本経済新聞電子版が「住友電気工業は通信機器用の光デバイスを増産する」と報じた。トランプ米大統領により巨額のAIインフラ投資計画が打ち出され、データセンター向けの光関連部品の需要が高まるとの見方から電線株に思惑的な資金が流入するなか、住友電に対しては、増産による中期的な収益押し上げ効果を期待した買いが入ったようだ。報道によると、国内2拠点に計約140億円を投じて生産能力を3割増強し、将来的には2倍に引き上げる方針としている。

■フジクラ <5803>  7,276円  +333 円 (+4.8%)  本日終値

 フジクラ<5803>が5連騰、朝方に500円を超える上昇で7482円まで買われる場面があり連日で上場来高値を更新している。買い一巡後は利益確定売りで上げ幅を縮小しているが7000円台で売り物をこなしている。米国で約78兆円規模の巨額のAIインフラ計画が発表され、ソフトバンクグループ<9984>と米オープンAI、米オラクル<ORCL>などが共同出資で新会社を設立して開発投資を行う。生成AIで必須のインフラとなるデータセンター向けに、光ファイバーケーブルや光関連部品を手掛けるフジクラはその象徴株として物色人気の中心軸にいる。売買代金はきょう前場取引終了時点でプライム市場第2位に食い込むなどマーケットの注目度の高さを物語っている。

■MIXI <2121>  3,075円  +137 円 (+4.7%)  本日終値

 MIXI<2121>が大幅続伸。22日、京浜急行電鉄<9006>と京急線全駅における子どもの駅改札通過通知サービスを搭載した「みてねみまもりGPSトーク(京急線対応モデル)」の予約販売を同日から開始すると発表。駅改札通過通知サービスは、京急線駅改札の通過を知らせる子ども用見守りサービス。京急線対応モデルの「みてねみまもりGPSトーク」を持った子どもが改札を通過すると、保護者のスマートフォンに通知が届くという。なお、通知サービスは3月17日からの開始を予定している。 株探ニュース

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