韓国大統領選6月3日、出馬表明相次ぐ 支持率首位の李氏は週内にも
韓国政府は8日の閣議で、尹錫悦前大統領の罷免に伴う大統領選挙を6月3日に実施する日程を決定した。写真は尹氏の罷免を祝う集会の様子。ソウルで5日撮影(2025年 ロイター/Kim Soo-hyeon)
[ソウル 8日 ロイター] - 韓国政府は8日の閣議で、尹錫悦前大統領の罷免に伴う大統領選挙を6月3日に実施する日程を決定した。
2022年の大統領選で尹氏に僅差で敗れた革新系野党「共に民主党」の李在明代表が支持率トップとなっているが、李氏は選挙法違反や収賄などの罪で複数の裁判に直面している。
とはいえ、早ければ今週中にも党代表を辞任し、出馬を表明するとみられている。
4日に発表されたギャラップの世論調査によると、回答者の34%が次期リーダーとして李氏を支持。その他の支持率は保守派の金文洙雇用労働相が9%、与党「国民の力」の韓東勲前代表が5%、洪準杓・大邱市長が4%、呉世勲ソウル市長が2%となっている。
金雇用労働相は8日に辞任。記者団に「国家の困難を解決する責任を感じている」と述べ、出馬意向を表明。「深刻な国家危機」における経済状況が国民の生活を苦しめているとし、「全ての政治家と国民が団結して危機を乗り越え、国のさらなる発展のために協力すべきだと思った」と語った。
金氏は現時点では国民の力の正式な党員ではないものの、保守系候補者の中では高い支持率を得ている。
また、尹氏の弾劾訴追に最初に賛成した国民の力の安哲秀議員も同日、「(自身は)誰よりもクリーンな候補者だ」と語り、出馬意向を表明した。
安氏は過去3回の大統領選を戦い、17年には21%以上の得票率を獲得したが、その他2回では途中で出馬を辞退し、他候補の支持に回った。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab